「お尻の穴をちょっと触られただけでこんなに硬くして」
そう言いながら遥香は彼の手をその直立したペニスに持っていく。
「特別に許してあげる。自分で触っていいわよ」
まだ若い健治に自分の目の前でそれをしごけと言うのは酷なことだったかもしれない。
今までノーマルな性経験しか無いと話していた彼は女性の前で自慰をしたことなど無かっただろう。
現に今、目を大きく開き一目で分かるほど動揺しており僅かに指先が震えている。
遥香は彼の手にペニスを握らせると、その上からそっと握り上下に動かし始めた。
「こうやって
それとも一から十まで教えてあげないとオナニーも出来ないの?
そうバカにしたように吐き捨てると軽い鞭さばきで彼の太腿を叩きながら健治の顔に
彼の目の前にはエナメル質の黒いティーバックが食い込み
「自分だけ気持ちよくなってちゃダメ」
健治の顔面が彼女の尻に敷かれ、ぐいぐいと肉厚な割れ目が押し付けられる。
尻の下から“すみません”とくぐもった声が聞こえた。
はむ、と唇でそこに吸い付かれたが遥香は一切気に留めていないかのように彼の手に重ねた手を動かし続ける。
ペニスを扱きながら薄い胸に小さく尖った乳首をキュっと摘むと健治の腰がビクンと跳ねた。
顔に跨ったまま右手をペニスに伸ばし左手で乳首をコロコロ転がす。
楽な体勢ではなかったが同時に数箇所を責められ気持ちよさそうに喘ぐ健治をもっと
彼の舌が下着の上から脇からぺろぺろ性器を舐めてくる。
時折クリトリスに舌先や唇があたると遥香は小さく息を吐いて体を火照らせた。
手を縛られたまま、必死で彼女に奉仕する健治の顔からおもむろに立ち上がる。
足の間から情けなく舌を伸ばした彼の顔が見えた。
「上手ね、ご褒美をあげなくちゃ」
ガチャ、と重い金属音が響き彼の手首から手錠が外される。
無造作に床に落とされたそれが耳障りな音をあげた。
代わりに彼女が取り出したのは赤い縄。
遥香は慣れた手つきでベッドに腰掛けた彼の体を縛り上げる。
両手足を拘束され体中に縄を張り巡らせた。
若い肌に食い込む縄に興奮しうっとりと体を火照らせたのは遥香だけではない。
彼も初めてながら縛られる感覚を心地よいと受け止めているようだった。