「初めまして、栗原さん」
「はじめまして……」
そこで出逢ったのは、
「じゃ、喫茶店いこー」
るるちゃんは率先して歩き出して、流星と手をつないでいた。
すると健人くんにニコッと笑って手を取られた。
ドキドキしたのは、本当の話。
男の人と手をつなぐなんて初体験。
その胸がずっと鳴りながら、慣れない関係で………
「ねぇねぇ、ゆきちゃん」
「ん?」
「健人くん良い人だよ?どう??消極的だし、言うこと何でも聞いてくれるし」
気付いたんだ。
気付いてしまったんだ。
るるちゃんは、本当は、
「どうでもいい」
あたしをキライナンダー……
「なっ………」
るるちゃんはきつめに言い放ったあたしの言葉に驚いていた。
「あたしはせっかくゆきちゃんにも幸せになってほしくて……それなのに」
「わかった。あたしはお膳立てしてもらっても嬉しくないから」
「ゆきちゃん!!」
「あたしの中に入ってこないでくれる?」
流星と健人くんが飲み物を買った帰りにすれ違ったあたし。
「え?ゆきどうした?」
「話したくない」
「おい!」
「るるちゃんと関係してる人とは話したくない」
子どもだよね。
けど、我慢ならなかった。
だってあたしさ
本当のこと言ったらね……
あたしだって…………