恋のはじまり

星からこぼれた涙とセックス・前編

「初めまして、栗原さん」

「はじめまして……」

そこで出逢ったのは、浅沼健人あさぬまけんとくん。

「じゃ、喫茶店いこー」

るるちゃんは率先して歩き出して、流星と手をつないでいた。

すると健人くんにニコッと笑って手を取られた。

ドキドキしたのは、本当の話。

男の人と手をつなぐなんて初体験。

その胸がずっと鳴りながら、慣れない関係で………

「ねぇねぇ、ゆきちゃん」

「ん?」

「健人くん良い人だよ?どう??消極的だし、言うこと何でも聞いてくれるし」

気付いたんだ。

気付いてしまったんだ。

るるちゃんは、本当は、

「どうでもいい」

あたしをキライナンダー……

「なっ………」

るるちゃんはきつめに言い放ったあたしの言葉に驚いていた。

「あたしはせっかくゆきちゃんにも幸せになってほしくて……それなのに」

「わかった。あたしはお膳立てしてもらっても嬉しくないから」

「ゆきちゃん!!」

「あたしの中に入ってこないでくれる?」

流星と健人くんが飲み物を買った帰りにすれ違ったあたし。

「え?ゆきどうした?」

「話したくない」

「おい!」

「るるちゃんと関係してる人とは話したくない」

子どもだよね。

けど、我慢ならなかった。

だってあたしさ

本当のこと言ったらね……

あたしだって…………

1 2 3 4 5
RELATED NOVEL

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。