学生もの

潮風香る爽やか海士との淫らなバカンス

夏の海で一人ぼっち脱出計画

「美由紀ちゃんならすぐに彼氏できちゃうんじゃないかな」

「えぇー、うーん、そうなればいいんだけどねぇ・・・」

中学3年生の時ぶりになるだろうか。

私は約6年ぶりとなる夏の海に友人と遊びに行く真っ最中だった。

私の名前は、沢山美由紀。

高校までは地元の大阪で過ごし、大学は愛知県の名古屋の大学に通い始めた。

丁度私が名古屋の大学に通い大学3年生だった頃、同じ研究室に隣の三重県から通っている君島不二子という学生がいた。

彼女は名古屋のことはあまり知らず、研究書などをどこで購入したらいいか悩んでいたらしい。

そこで、私が声を掛けて行きつけの古書店を紹介してあげたのです。

その古書店には、結構昔に販売された専門書も置いてあり、知っている学生は知っている名古屋の大学生の間では有名なお店でした。

どうやら不二子ちゃんも探していた研究書が見つかったようで、その帰りに大変感謝されたのです。

その日以来、不二子ちゃんとはすごく仲良しになり、時々、彼女の自宅に招かれては、料理上手の彼女の手料理をご馳走になっていました。

彼女とのガールズトークでは、いつも彼氏にしたい男のタイプの話しで盛り上がり、お互いの過去に付き合った彼氏について打ち明けたりもしました。

すると、不二子ちゃんには、小学生の頃から付き合っている将来結婚を約束しているいいなずけがいるみたいなのです。

一方、私の方はというと、中2の時にたった一人だけど、半年だけ付き合った経験がある以降は、しばらく彼氏はいなかった。

私が今彼氏がいないと打ち明けると、不二子ちゃんは、

「じゃあさぁ、今年の夏休みに彼氏を作りに行かない?」

と不憫に思った彼女は、突然そんな提案をしてきたのです。

「えっ!彼氏を作りに?」

「そうそう、海にでも行って男を見つけるんだよ」

「何だかちょっと恥ずかしいなぁ・・・」

そう言いながらも、私は内心すごくワクワクしていました。

中2で初めて付き合った彼氏と別れてから、中3から大学になるまで、その間高校受験や大学受験のためにずっと勉強漬けの毎日。

もうそろそろ彼氏が欲しいなと思っていたこともあり、私は彼女の提案を受け入れて、久々に夏の海のバカンスに出掛ける約束をしました。

そして、その年の8月の夏休みを利用して、海近くにある不二子ちゃんの実家に遊びに行かせてもらうことになったのです。

こうして友人の不二子ちゃんの実家の海に恋人探しに行く計画を立てた私たちは、電車に揺られながら、彼女の実家に向かっていました。

彼女の実家は、海士の旦那さんと海女の奥さんが夫婦で漁をする海女漁を両親で営んでいるとか。

直接買い付けに来る地元で有名な海産物問屋や料亭に売って生活をしているようで、不二子ちゃんも海女漁のお手伝いで、時々、実家近くの海に出ていたというのです。

少し離れた場所には、きれいな砂浜もあるので、毎年のように多くの人が海水浴に来ていると教えてくれました。

そこへ行けば、男がわんさかいるから、良い彼氏が見つかるんじゃないかと不二子ちゃんは励ましてくれましたが、果てしてそんなに上手くいくのだろうか。

そんな半信半疑な気持ちのまま、1時間半ほどで彼女の実家に着きました。

不二子ちゃんは彼女の実家から徒歩5分ぐらいの場所にある空いている古家を私のために貸してくれたのです。

そこのすぐ下には、海女さんたちの溜まり場となる休憩所の小屋もあった。

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