学生もの

潮風香る爽やか海士との淫らなバカンス

日焼けした小麦肌の海士青年に一目惚れ

翌日、不二子ちゃんと私は海に遊びに行き、早速計画していたことを実行するために、海水浴に来ていた多くの男たちを物色することに。

しかし、私好みの男は1人もいなかったので、その日は諦めて帰ることにしました。

その帰路にある海女さんの休憩所によって行くと、5人の女性の海女さんの中に、1人だけ若い男性の姿があったのです。

不二子ちゃんの父親は海士をしているみたいですが、女性の海女さんはよく見かけても、あまり男性は見かけないので、珍しいなと思って彼の方を見ていました。

すると、私に見られていることに気付いたその海士青年は、こちらに近寄って来て、

「はじめまして、ケンタと言います。よろしく。」

と爽やかな表情で礼儀正しくこちらに挨拶してきました。

「あっ、ど、どうも、こちらこそ、はじめまして・・・」

突然の挨拶に少し緊張しながらも、慌てて彼に挨拶を返したのです。

見た目は爽やかな雰囲気を持ち合わせた、まさに海で戦う男といった感じ。

胸板が厚く、鍛えられた太い二の腕の迫力に圧倒されたのと同時に、海の男としてはあまり似つかわしくないイケメンルックスに目を奪われた。

思わず胸がキュンとなっていた自分がいました。

その瞬間、私は日焼けした小麦肌の海士青年に一目惚れ。

聞くと年齢はまだ20歳とか。

しかも、すでに19歳という若さで結婚されているとのこと。

どうやら、その男性も海女さんと同じ仕事をしているらしく、男性の場合は、同じ読み方
でも“海士(あま)”と字では書くようだ。

男性の海士さんは少なく、私もテレビなどでは女性しか見たことがないので、
少し驚いた。

皆さんとても明るい方ばかりで、不二子ちゃんの友人と知り、海女さんたちはとても親切に対応してくれたのです。

その日の夜、私の泊まる家に5人の海女さんとあの若い男性の海士さんが、漁で獲った貝類など、欠けたりしている商品価値がないものを持ってきてくれたのだ。

でも、どうやって食べえばいいかわからないし、調理器具もなかったが、海女さんたちが自分たちがいつも使用している調理器具を持ってきてくれていた。

私は不二子ちゃんに電話すると、ビールとワインを持ってきてくれて、その日の夜は、とても賑やかな宴となった。

その翌日から、海に遊びに行った時は、必ず漁をしている海女さんと顔を合わせるようになり、唯一男性の20歳の海士さんとも、よく話をするようになっていた。

1 2 3 4 5 6 7
RELATED NOVEL

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。