「ま、俺は約束まるごと忘れている薄情なおねーちゃんと違って優しいからさぁ……素直におねだりできるまで付き合ってやるよ」
(……あ、また……)
物事をはっきり言う智には珍しく、
(私、何かを忘れているんだ……)
智と関係のある……智にとって重要な何かを。
「考え事? 余裕だね」
「え? あ、きゃあっ!」
いつの間にか、智の頭が私の足の間にある。
中心部を挟んで視線がばっちり絡み合ったとき、今から何をされるかなんて火を見るより明らかで。
「いやっ! やめてぇっ!」
慌てて足をばたつかせても、簡単に拘束されてしまった。
――れろ……ちゅっちゅ、ぢゅるぢゅるぢゅる
「あぁあああっ」
背筋をぞくぞくと這い上がる、強烈な快楽。
(やばい……! これ、これだめぇええっ)
イク寸前で放置されたクリトリスを舐められるなんて、快感を飛び越して
――びくんっ! びくっびくっ、ゾクゾクゾクゾク……
「あんっあっ、あんっ! らめ、らめぇっ、あぁあっ」
――れろれろれろれろ……ちゅっちゅっちゅ
下から頂きへ、ぺろんぺろんと舐められるのも、ちゅっちゅっと甘いキスをされるのも……窄められた唇でじゅぼじゅぼとクリフェラされるのも、全部全部気持ちいい……!
――ぢゅうう、ちゅぽっ! ぢゅううぅぅ、じゅぼっ、ちゅむちゅむ……
「あっあっあっ! ちゅっちゅって吸うのっ! あんっ! イクっ! あっあっあっ、あーっ、イクイクイクぅうっ!」
緩やかに、小刻みにちゅぱちゅぱされると、
強烈な刺激を叩き込まれた身体が「またあの気持ちいいのが来るの?」と期待して余計に深く感じてしまう。
「イクなって」
あと一回、ちゅうって、吸われたら間違いなくイクところだったのに……!
智はとことん意地悪で、口を離す。
代わりに
――くにゅんっ! くにゅくにゅ、くりくりくりくり……
「ぃいいっ! あぅ、あぁああっ!」
尖らせた舌が、根本をほじるようにグリグリされるから堪らない。
「クリ、もういじめるの、やだぁっ!」
「いじめ? どこが? 可愛がっているじゃん」
………
………
ひどいなぁ、なんて悪びれもせず、ゆっくりぺろぺろと舌の腹でクリを包みながら舐められて……。
「真っ赤にぷりぷりに勃起したお姉ちゃんクリトリス、まるまるころんとしていて可愛いよ? メスちんぽは素直でいい子だなぁ?」
「あぁ……そこで
あまりの刺激に、口からこぼれるのは意味のない
智は指でぷるんっとクリトリスを露出させ、さらにむちゅむちゅと熱烈なキスを繰り返す。
「おっおっ、んぅっ、あっ、それ、む、ムリぃっ!」
「ん、だからァ、ソレじゃなくて、ちゃんと言えって。おねーちゃんなんだから、いい加減『察してちゃん』やめろよ」