あたしは‥‥なんなんだろう。
学校に来れば天国と思っていたのに処女だと言われるし、
帰ったら帰ったで春樹の相手をさせられる。
生きてる意味‥‥‥あるのかなぁ。
………
………
「由奈せんせい」
逃げるように校舎から出て、禁止されている屋上で泣いていた。
まさか誰かが入って来るとは思わなかった。
「あ、は、ご、ごめんね~」
よく見れば、例のそーたくんだ。
「大丈夫ですか?」
「ごめんごめん。平気だから」
「‥いいんですよ。話聞きますよ。ま、かなり年下の俺でいいなら、ですけど」
………
………
話を聞いてくれるって言ってくれるの‥‥‥?
なんて優しいんだろう。
あたしはまた、涙を流した。
「‥‥先生って意外と泣くね」
「意外、は、余計だよ‥‥」
「やば。ムラッとした」
「へ?」
そーたくんは、あたしに少しずつ近づいている。
後ずさりするも背中はすでに柵だ。
大きな音を立ててあたしは壁ドンというものをされる。
汗がひやりと、一筋流れた。
この目の前にいるそーたくんは、ギラギラしている。
空いている手であたしの頬に触れると、大きくため息をついた。
「俺は守るつもりだったんだけど‥‥どうでもいいや」
………
………
頬に触れていた手をあたしの顎に当てる。
何されるかはさすがに気づいた。
そして想定通り大きくかみつくようなキス。
「せんせ、舌出して」
抵抗して口を閉ざしていれば、そーたくんの舌先が口の割れ目をなぞる。
にゅるりとしていて我慢できない。
息も浅くてしづらいし‥‥耐えられなくなったあたしは口の端を少しだけ上げた。
それを見逃さないそーたくんは、そこから舌を忍ばせた。
口内の左から右側へ、そーたくんの舌は妙にねっとりと堪能してくる。
唾液も含まれてていやらしい音が響いた。
唇が離れると、あたしは逃げるように、そーたくんに背中を向ける。
「逃げてもダメですよ?」
後ろから抱きしめられた。その腕はしっかりとした男性の腕。
はがそうにも剥がれない。
このままでは良くない気がするから逃げなきゃ!!
もがけ!あたし!!
「そんなにもがいても無駄ですよ。だって先生は弱いもん」
「離れなさい!!」
「いやです」
あたしの足の間に膝をめりこませてきて、こすられる。