恋のはじまり

あの人の香り…

結局タケル君の家まではお互い待ちきれなくて……そういうことをするホテルへ移動することになった。

「んっ!あぁ……ふぁ……っ!」

タケル君につられるがまま部屋へはいるといきなり深いキスを仕掛けられる。

唇を吸われ、舌をお互い絡めあうたびにくちゅくちゅと卑猥な水音が響いた。

「あの、私こういうとこ初めてなんだけれど……」

「へぇ、そう」

タケル君の大きく骨ばった手が、スカートをたくし上げショーツの中に潜り込んでくる。

「ひゃっ……!」

「ここは?野郎に触られた?」

怒気をはらんだタケル君の眼は、人一人くらいどうにかできそうなほど狂暴だった。

「さ、触られたのは、下着の上からで、ナカは大丈夫……」

タケル君が助けてくれたからだよ、と言おうとしたのに、彼は苦々しそうに舌打ちをして「ごめん」と言った。

「もっと早く助けてあげたかった。怪我まで……」

「そんな、謝らないで?タケル君かっこよかったよ。それに私、すごく嬉しかったから」

落ち込むタケル君はちょっと大きいわんこに似ていて、頭をよしよしとなでてあげると不服そうに唇を尖らす。

「じゃあ、せめて治療するから」

「治療?って、あっ!」

タケル君は下着と一緒にボロボロに切られたストッキングに手をかける。

そしてそのままスカートの中に頭を入れた。

「だ、ダメ!」

私の静止も意味がなく、タケル君は切られた傷口を舐めた。

「ん……血は止まっているな……ほかは?どこか切られたか?」

「ないない!そこだけ!お願い、シャワー浴びさせて!」

「なんで?」タケル君は私の腰をがしっと掴むと、私の中心にまで口をつけた。「濡れてるの、恥ずかしいんだ?」

もし目が合ったのなら。

絶対意地悪く笑っているのだろう。

きゅうっとすぼめられた唇でクリトリスを吸われたとき、すでにとろりと潤んでいたナカが切なくうずき、上げたこともないような嬌声きょうせいが出てしまう。

「だめ、あっ!お願い、吸っちゃ……」

唇でぬるぬると皮を剥かれてしまったクリは、きっと敏感にひくひくと固くなってしまっている。

タケル君は口を一度放すと、大きくなったクリを下からねっとりと擦りあげ、感触を楽しむように先端をかすめた。

「はぅぅ……!それ、それやだぁ……!」

くすぐられるような動きは予測不能で、ふぅっと息を吹きかけられるともどかしくて腰がくねってしまう。

いじめられる先端がひたすら気持ち良いのに、触ってもらえないほかの部分がどんどん自己主張してしまうのを感じる。

もっともっと舐めて、いじめてっておねだりしているように、ナカからとろとろと愛液があふれて、タケル君はそれを舌ですくいクリに擦り付ける。

「あああ!舐めるの、だめぇ!おかしくっちゃう!」

柔らかな力をこめて、舌で円を描いたかと思えば、根本からこねくり回し、じゅうっと吸われる……。

いじめられているのは豆粒みたいな性器だけなのに。

足の指先から頭のてっぺんまでくまなくかわいがられているようにがくがくと痙攣する。

もっともっと気持ちよくなりたいのに、これ以上されるのが怖くてたまらない。

「あばれんなって」

タケル君は私が動かないようにがっしりと腿を手で固定し、お仕置きとばかりに、ちゅうっと、先端だけ強く吸われた瞬間。

体が大きく波打った。

「あぁ!イクっ……!イっちゃう!」

強すぎる快楽にいじめられ続けたクリは耐えられなくて。

ちょっとした刺激でもめまいがするぐらい息が上がってしまっていた。

快楽の波を上手に逃がしてあげられなくて、疼くのがとまらない。

「こんなの、こんな気持ちいいの知らない……!」

自分で、指でするときの刺激とぜんぜん違う。

初めての強すぎる快楽に、私はずるずると座り込む。

「まだ本番じゃないけど?」

タケル君は私をひょいっと横抱きにするとベッドへ向かった。……シャワーは浴びさせてくれないみたい。

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