「じゃあ、仰向けになって」
こう言われて、私は恐る恐るベッドの上に横になった。
しかし心は今までにない位踊り上がっていた。
「美咲、緊張してる?」
横たわる私の頭を、大きな掌で優しく撫でた。
…まるで美しい王子様に助けられている様な気分。
「うん、でも初めてだから」
「そうかぁ、大丈夫だよ。俺も美咲と一緒」
えっ!そうなの!
てっきりこういう事は経験済みなのかと…
私が彼の初めて。
何だろう、この胸の高鳴りは?体が妙に軽くなって、ゾクゾクして来た。
少し見つめ合ってから、彼は自分の唇を私の口に軽く押し付けて来た。
「んっ、んんむ、んむ」
さっきのキスとは何か違う、でも何だろう、温かくて優しくて、その、下半身のムズムズする感じ、あぁ、良い!
思わず内腿を擦り寄せながら腰を上げてしまった。
しかしそんな姿勢を取ってる羞恥よりも、彼とのキスから受ける甘美な刺激の方が、私の頭を占領していた。
不図唇が離れて、目を開けると彼がおっとりとした目で私を見つめていた。
そして服の上から彼の大きな手が乳房を包み込み、私の様子を伺うようにその手はゆっくりと動き出した。
熱く甘いキスからこの胸からの快感…
気持ち良い、あぁ、すごい!
「美咲、気持ち良い?」
「うん、気持ち良い…」
彼の唇がまた私の唇に重なって来た。
そして今度は彼の舌が、私の口内にスルリと難なく滑り込んで来て、歯茎や前歯の裏を舐め回した。
口内で暴れる彼の舌に、自分の舌を絡ませた。
「はぁ、あ、んむぷちゅッ、クチャッんニュ」
どっちがどっちの舌なのかわからない…
2つの舌が、それぞれの持ち主の性的な本能に基づいた意志を持って、熱い唾液を
………
………
気付くと私の乳房は、彼の手で力強く揉まれていた。
はぁ、んんん、気持ち良い。
「美咲、中々上手いね」
「んふっ、やだよもう、」
「恥ずかしくないだろう、上手いんだもの」
「ちょっと、そんなにジロジロ見ないで、恥ずかしい…」
「近くで見てみると、ほんとに可愛いな、美咲」
私は顔を赤らめた。
彼はそれを見て笑った、そして私のTシャツとブラジャーを素早く剥ぎ取った。
「恥ずかしい」
「そう?とても綺麗だぞ、ほら、腕をどけて、見せてよ」
「いやんっ!」
私は抵抗した、
つもりで実は彼を受け入れていた。