糸は切れて、イク寸前で秋也の動きは止まった。
「な、んで‥‥?」
涙がポロポロとこぼれる。自然現象なので止まることを知らない。
ニコニコと余裕を見せる秋也にあたしは少しいらだちを覚えた。
けれどもそれは二の次でいい。
今はイキたいことだけに集中したい。
だってせっかの花火見学の記念のセックスだから。
うんと気持ちよくなって、素敵な日にしたい。
だからあたしも動くことにした。
「花?」
あたしは秋也にひざまつき、ジーンズのチャックをおろす。
そこにはかなり膨れ上がっているペニスがある。
あたしはこれが好きでたまらない。
パンツからぼろんと出せば、少しだけ感じたのか声が漏れている。
舌を出して、亀頭を舐めた。
「っは‥‥は、な‥‥‥?」
無言のままあたしは口にほおばり上下に動く。
動いては吸い上げて、根元をしっかりとホールドする。
「んっ、んっ」
じゅる、じゅると音を立ててフェラをすれば、秋也はあたしの頭を撫で始めた。
右手で竿部分を上下に擦らせて、カリは丁寧に舐める。
むくむく、と最初の時よりも硬度と長さは変わっていくのだ。
あたしのフェラで感じてくれていることに喜びを感じる。
「っ‥‥‥もう、いいよ。花。ありがとう‥‥‥」
「にゃら(やだ)」
「ばか、咥えながらしゃべるな」
徐々に上下に動く手を速めれば、秋也のペニスの太い血管の血流が感じられてて熱い。
それほど気持ちよくなってくれてるんだね。
よかったよかった。
イカせることはできると確信したあたしは、いじめたくなる。
ぎゅーっとペニスの根元を自分の手で握った。
イかせないけど、イキそうになるくらい気持ちいい方法。
それでいていきたくなるようにあたしは、
秋也の亀頭、我慢汁が出てくるところをピンポイントでいじめた。
舌先を出して、チロチロと舐める。
「っぐあ‥‥‥、やばいってそれ‥‥‥理性吹き飛ぶからやめろ‥‥‥」
「ん-ーー??」
あたしはウキウキしながら行為を続けた。
ちゅちゅ、ぺろぺろ、じゅるじゅる
あたしはずっとずっとじらす。
「ぉい、もう、やめ‥‥‥。イク、から‥‥‥出る、出る、出したい‥‥‥」
そこであたしは動きをぴたりと止めた。
「一回イキたい??」
口をペニスから離して喋るのはこの一言。
「やばいから。どんだけ人を煽るんだよ‥‥‥」
「いつもと逆♪」
「優しくしたいから、俺の理性飛ぶようなことはするな」
「そんなに気持ちよかった?」
「かなり。どこでこんなの覚えたんだよ。ちょっと妬ける」
むすっとした表情の秋也。かわいいなぁ。
でも一応フォローはしておこう。
「あのね、秋也といつまでもラブラブにえっちしたいから、あたしだって勉強してるんだよ?」