「ひぅっ! あぁんっ!」
プラスチックの椅子の上で、何度も何度もすり合わせた膝の奥がくちゅりと潤む。
(すごい……胸だけでおかしくなりそう……)
とは言え、絶頂とは違った快楽だ。
もしも、この身体の奥。
自分の一番の弱点を、由紀さんの長い指や肉厚の舌で今みたいに可愛がられてしまったら……?
目は口程に物を言うとはよくできた言葉で、
由紀さんは「こっちもして欲しいんだ?」と私の中心部に手を伸ばした。
「あは……とろとろだ。エッチな液でべたべたに濡れてる」
「だって、だってぇ……っ!」
「まさか撮影中からこんなだった?」
「違っ! ここまでじゃないもん!」
「ふぅん?」
必死に訂正したが、
「つまり多少は、」
ということを自ら口にしてしまったわけで。
顔から火が出る勢いだった。
「お望みをかなえてあげようね」
由紀さんは立てかけてあったバスマットを敷き、私をそこに寝かせた。
膝裏に手をやられると、もう抵抗して閉じることもできない。
「触る前からひくひくしてる。すごい期待しているんだね」
「も、やだぁ……っ! そこで喋らないでよぉ……っ」
「いいよ……実花ちゃんの大好きなクリ、いっぱいいじめてあげようね」
ゆっくり、味わうように。
れろぉと舌でなぞられたとき、味わったことのない未知の感触に身体が震える。
「ひっ……あぁっ!」
柔らかい粘膜同士がこすれ合い、ぞわぞわとしたものが全身に走る。
同時に、熱い吐息が肌に触れ、どうしようもない恥ずかしさに声が漏れた。
――ぴちゃっくちゅっ! くちゅくちゅ……
「あは、もうびちょびちょだ。ちゅぶぶっ……
これだけとろとろだと舐めてもきれいにならないね、……ちゅっ……」
「あぁっ! あん! あぁっ!」
まるで耳まで犯さんとばかりにわざと激しくされる水音。
舌の腹でクリトリスを潰すようにれろれろと撫でるように舐められ、
たまらず腰がびくっと跳ねてしまう。
「あ、あぁっ! なに、これぇっ!」
「自分で、指でするのとはまた違うんじゃない」
「やっ! そこで喋らないでぇっ!」
柔く、顔を覗かせていたであろうクリトリスを巻き取るような動きで輪郭をなぞり、
しゅるしゅると指で擦られる。
その瞬間、じわじわと温めるように疼いていた快楽が
我慢しきれないとばかりにはじけそうになった。
「あぁっ! そこ、くちゅくちゅだめぇっ!」
尖らせた舌がなんどもなんどもクリトリスの先端を擦り、
くにゅくにゅと音を立てて潰すように舐めてくる。
唾液で滑りをよくしたクリトリスはつい舌から逃げてしまうが、
それを許さないとばかりにしつこく追いかけられ、
くすぐるようにちろちろと舐められてしまうと
「あああっ! クリ、もぉ溶けちゃうよぉっ!」
無意識のうちに浮かしてしまった腰を、由紀さんは叱るように押し付けた。