それから数日経ったある日の晩。
昌子は針仕事を終えて、それを片付けると、寝支度にかかった。
リビングの電気を消し、家の鍵を確かめて、既に夫の寝ている寝室に入った。
小さなイビキが聞こえる。
夫は壁際に体を向けて寝ていた。
二人はいつも一つのベッドに一緒に寝ていた。
暫くして、昌子は誰かに肩を叩かれて目を覚ました。
開き切らない目には未だ夜更けの暗い寝室がぼやけて見えた。
目を凝らして見ると、目の前に息子が立っていた。
昌子は驚いた。
「どうしたの?」
昌子は小声で聞いた。
不安な気持ちがあったからだった。
「したい」
「したい?何を?」
大輝は口をモゴモゴ動かして、何も返事をしない。
ソワソワしている。
昌子は理解した。
そして、
「今は駄目」
と言った。
しかし大輝は中々立ち去らなかった。
「お願いだから、ねぇ?お父さんにバレたらどうするの?」
「バレないよ。お母さんが声を出さなければ」
そう言われて昌子は思わず顔を赤くした。
そんな事を自分の息子に言われるという恥辱と屈辱。
夫に言われるのも恥ずかしいのに、息子にそんな事を言われるなんて…。
「とにかく駄目!お願い!」
昌子はそう言って、大輝の顔を見つめた。
大輝の目は、暗い寝室の中で病的に光っていた。
暫く三人の間に妙にピリついた沈黙が流れる…。
不図、大輝が昌子の唇に自分のを重ねた。
そしてそのままベッドの上に押し倒して、覆い被さり、舌を使ってキスをした。
昌子はどうにかして大輝を押し退けようとした。
が、野球で鍛えられた大輝に力で敵う訳もなく、やがて昌子は完全に大輝の下敷きになってしまった。
声も出せなかった。
これが初めてだったら、隣の夫に助けを求める事が出来たけれども、半年前から続く関係でこうなったのだから、何も出来なかった。
昌子は必死に口を閉じていた。
大輝は忙しく手を動かして、昌子のパジャマを剥ぎ取り、ブラジャーの上から乳房を揉み始めた。
昌子は年の割にスレンダーな体をしていた。
若い女性に負けぬ位の若々しい肌をしていて、乳房は昔より少し垂れたが、それでも張りのある綺麗なものだった。
ブラジャーも外した。
そして乳首を口に含ませて、もう片方の乳首を指で捻ったり引っ張ったりした。
昌子は手を口に当てて、声の漏れるのを堪えた。
自分の息子に乳首を舐められて感じる、これ程屈辱的な事はないのではなかろうか。
………
………
それも夫の直ぐ隣で…