マニアック

ただ皆で鍋をしていただけなのに…

先程まではぐっすりと眠っていた清隆は、全裸で仰向けになり、その上に同じく全裸の麗奈が狂った様に腰を振っていた。

その隣で誠と結愛が、恐らく2回戦3回戦目に突入して、正常位でスマホのカメラでハメ撮りをしていた。

彼等は、私と龍之介の入ってくる事に気付かないふりをして、友人の彼氏彼女との性交を楽しんでいた。

龍之介は飲みかけのビールを飲んでしまうと、私をドアに接する壁に両手をつかせ、腰を掴み、

コンドームをせずに生で後ろから固いキャンディーの先を私の淫らな唇に押し当てた。

お風呂場から出て冬の寒い空気に体を晒した事で、幾らか気分も治まっていた。

しかし私の口は既に乾いていたので、大きく膨らんだ亀頭を僅かに挿れられた時は、少し痛かった。

が、後ろから伝わる彼の熱気や、大きな手で腰を掴まれお尻を擦られして、淫らな涎が段々と溜まって来る。

そして彼は紳士らしく、私の涎がたっぷりと口の中を潤すまで、軽くキスをしたり優しく体を愛撫してくれた。

間もなく私の口が彼のキャンディーをいっぱいに頬張り、舌で舐め回して締め付けると

「穂香、動かすよ」

と彼は私の耳元で囁いた。

私は頷いた。

彼は、ゆっくり丁寧に、そして緩急をつけて腰を動かした。

ー清隆とやった時は、こんなに優しくはなかった…もっと雑で乱暴だった…

後ろから聞こえる4人の喘ぎ声の中に、彼の荒々しい息遣いが耳元を切れ切れに流れる。

彼のキャンディーから受ける甘い味覚に、私の淫らな口は夢中で貪る。

先程までの倦怠感が、快楽に押しやられて消えて行くのを感じた。

私は壁に頬をくっつけ、指を咥えて声の出るのをおさえた。

「んッ、んッ、んッ、んッ、んッ…」

再びあの、理性の吹き飛びそうな恐ろしい感覚が、頭の中を占領する。

私の体は、もう彼のキャンディーの甘みに蝕まれていた。

ーはぁ、もう頭がどうにかなりそう、いや、もうどうにでもなってしまえ!

彼は壁に寄りかかる私をグイと抱き寄せ、後ろからキスをした。

そして彼の腰が、動きを早くして、私のお尻と彼の腰とのぶつかり合う音が鳴り響いていた。

「穂香っ…あっ…イクっ!」

バンッ、と力強く腰を突き上げられると、先程の何倍もの快感が下腹部から脊椎を通って頭を突き抜けた。

それと同時に、子宮の形をした胃袋に彼のキャンディーの溶けた液体が噴射された。

私の口から、彼のキャンディーの残骸のこびり付いた棒が抜き取られる感覚がした。

私はその場にしゃがみ込み、粉砕されてしまった脳みそが整理されて平常に戻るのを待った。

が、暫くして、私はそのまま眠ってしまった。

周りはとても静かだった。

………

………

………

翌朝、私達は特に煩わしい事なく、それぞれの新たな彼氏彼女とこれからの予定を計画し、結愛の家を順々に出た。

只、私達は全く清々しい気持ちではなかった。

あれから1ヶ月程して、皆別れてしまった。

- FIN -

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