逃がさない、逃げられない、捕まえた

「ん……相変わらず可愛いおっぱいだね……」

　拝島君は耳から唇を離すと、首から胸へと舌を滑らせる。

　中途半端に熱に浮かされた先端が、早く早くと待っているのに、鎖骨や乳房を行ったり来たりするものだからもどかしくてつい腰をもじもじさせてしまった。

「ん、しっかり濡れてるな。これ、もういらないだろ」

「あぁっ！　あん……ふ、あぁ……」

　一宮君がカサついた手のひらで太ももの際どいところを何度も撫でる。

時折思い出したように内腿をむにむにと摘み、そのまま中心部へ。

しっかりと愛液を吸った下着をぺちぺちと指でノックする。

「あっ！　ひっ！　やぁんっ！　そこ、むずむずするからぁっ」

　濡れた下着越しにクリトリスをノックされるなんてはじめてで、もどかしさに脚を閉じそうになると拝島君が素早く下着を剥ぎ取り、すでにピンピンだった乳首を口にとろりと含んだ。

そして、ぢゅっぢゅっと緩急（かんきゅう）つけてキツく吸う。

「んぁああっ！　むねっ！　きゅぅにぃっ！　きゃ、あぁあっ！　クリも、ちゅこちゅこだめぇっ！」

　一宮君は愛液を指で掬い、柔（やわ）く顔を出していたクリトリスに塗りたくる。

「はは、相変わらずクリ大好きかよ。ぷりぷりしててイジメがいあるわー」

　――くりゅっ！　こりゅこりゅっくにゅんっ

　トロトロの愛液が潤滑剤となってクリが容赦なく責められる。

一宮君の太い指でぷちゅっと潰されると、滑りでぷりゅんっと逃げてしまうから、全方位から高められる快感に逃げ場がない。

「ふぁあん！　あん、クリちゃ……やぁん！　ちくびっ！　じんじんするのぉっ」

「んぷ、ふぅ……だめじゃないじゃん。それが気持ちいいって証拠だよ？」

　熱いとろとろの舌でころころと飴玉を転がすように乳首を舐められると、膣がきゅうきゅうと切なく痙攣する。

拝島君はそれを分かりきっているからこそ、中指をゆっくり秘部へ挿入してきた。

「はぁっ！　あぁ……んんっ！　ゆび、きもちい……」

　拝島君が指をにゅるにゅると優しく抽出（ちゅうしゅつ）する一方で、一宮君はクリをきゅんっと摘むから、従順（じゅうじゅん）に反応する身体は拝島君の指をきゅうきゅうと締め付けてしまう。

「ふふっ！　可愛いなぁ。いかないでって懐（なつ）いてくれてるね。じゃあもっと気持ちよくしてあげなきゃ。花音のナカの気持ちいいところって結構奥だよね……自分じゃ満足にGスポット責られなかったでしょ？」

「ん、じゃあこっちももっとヨくしてやろうな。花音は摘まれても優しくなぞられてもすぐイクけど、裏筋からヨシヨシされるのが一番好きだろ？」

　勝手知ったるなんとやら。

　あぁそうだ。

　二人は私以上に私の身体を知り尽くしていて、一人遊びでは太刀打ちできないほどの快楽を叩き込むことができるのだ。

「お、お願い……優しくして……私、二人以外の誰ともシてないから……な、七年ぶりだから、気持ち良すぎるとおかしくなっちゃう……」

　我ながら情けないことに、ぐすぐすと鼻を鳴らしてしまう。

すると二人が交互にキスをしてくれた。
………

………
「可愛いすぎ」

「でもごめんな。めちゃくちゃヨくするわ。イかせまくっておかしくする」

「で、もう二度と僕らから離れられなくするから」

　――覚悟して。

　拝島君は二本に増やしたい指をぬぷぷ、とぬかるみへ埋めていく。

「はぁ……あったかくてふわふわ……ざらざらのところもえっちにうねってるね……ずっと触っていたいなぁ」

　うっとりと目を細めながら指を進め、ふっくらとしているであろう箇所で止める。

くにゅんと指を曲げるようにして、Gスポットを二の指でぐっぐっぐっと押し上げた。

「あぁっ！　あぁあんっ！　ひ、あぁああん！」

　久々すぎるGスポットの刺激は全身を甘く痺れさせ、同時に尿意に似たむずむずしたものに苛（さいな）まれる。

　――こちゅっちゅこちゅこっ！　ぐにゅっぐっぐっ……ぐりゅんっ