我がもの顔で好き勝手に
「ぁ、ぅあッ!い……い、く、イって……」
「ふふ、真っ赤。林檎みたいだね」
いい子にできたら、林檎でも剥いてあげましょうか。
そう
いやいやと左右させた顔を空也に掴まれ、無理やり正面を向かされる。
強制的に視線を絡められて、梨々香は羞恥で頬を染めた。
空也はにやりと意地悪く笑みながら、汗ばんだ額に張りついた前髪をざっとかきあげる。
「お兄ちゃんは今日で終わり。
これからはあなたの男だ、ねぇ、分かりましたか?」
「やだ、も、奥しないで!ひどいことしないで……」
男に少しでも抗おうと、身体に力を入れて警戒している梨々香を見下ろしつつ、空也はふむ、と呟いた。
「ほんとう……?」
「ええ、勿論」
梨々香がそろそろと力を抜くと、空也はぐっと両肩を掴み――
防御すらできずに奥の奧まで
「ンぁァァあああッ!?ァ!あぅッ!ひィィッ」
蜜孔の最深部まで突き込まれ、その圧倒的な量に、腰骨がぎしぎしと軋む。
視界も思考もグラついて定まらないのに、秘処は勝手に侵入者を歓待した。
きゅうきゅうと甘え媚びて、悦んでよだれをしている。
「はッ、ぁ……!嘘つきっ、うそつきぃぃ」
「嘘なんてついてないよ」
「ひ、深……ッ?あ”、ッあ、ぁ”……イ、イく、ぅぅ……っ」
孔内を強引に押しひらかれて、膨れた肉棒を幾度も打ち込まれる。
ひっきりなしに嬌声を上げながら、狭まる視界のなかで空也を睨み上げた。
「ふ、かわいいね、梨々香。
ぐすぐず泣きながら睨まれると、たまんない気持ちになる。
梨々香に初めて会った日を思い出すからかな…。
梨々香も僕をかわいいと思ってくれますよね」
「そんな、わけ、ッあ!んっ、んぁッ」
昼の陽気のなか、一緒にでかけたとき、照れたように微笑んだ空也をかわいいと思った。
けれど夜の褥のなかで、意地悪く唇をゆがめる男をかわいいなんて思えない。
解っていながら問うてくる、それはきっと彼が愛されたいからだ。
そう思い至った瞬間、梨々香の胸がきゅんと甘く締め付けられた。
「私が好きでしょう?好きに、なってくれますよね」
空也の言葉はどこまでも傲慢なのに、梨々香を見つめる瞳は切なく、触れる手は甘い。
「ン、……すき…」
「そう、いい子だね」
ぬごっ!と、狭い孔奥に肉が嵌まり込む感触。
重く濡れた衝撃が、全身を痺れさせ。
「とどめを刺して上げるね」
お望み通り、終わりにしてあげる。
「ね、僕は嘘なんてついてないでしょう?」
耳元でそう囁かれた瞬間、ド……ッと熱い何かがなだれ込んだ。
子宮を犯されるような初めての感覚だった。
ぼとぼと、と溢れた熱が太腿を汚す。
「あ……中に、……ッ」
精液を中に出されたのだと理解した途端、耐え難いほどの絶頂感にのぼせ上がった。
脳髄が熱く
「ぁ、あ、ひァぁぁぁァァッ」
「っ、は、中出しされて、イってるの……」
目元を火照らせた空也はそう囁くと、再び梨々香の最奧をごちゅごちゅと突き上げた。
快楽のなか、視界が暗転し――。