「冬華ねぇちゃん。もう怖くない?」
「え……?」
「エッチに乗り気じゃないのって、挿入が怖いのかなって。これだけ濡れていれば痛くないと思うけど」
「ん……大丈夫……健君には、何をされても大丈夫」
本当を言うと、もっともっとして欲しい。
恥ずかしくて、気持ち良すぎて怖いけれど、健君になら、全部任せたい。
「……それ、反則……っ! 惚れてるって言ってる相手に言わないでよ。余計好きになっちゃう」
健君は少しジト目で睨んできた。
その甘えたような表情が可愛くてきゅんとする。
「……ゆっくり解すからね」
健君は私の膣内にゆっくりと指を突き立て、2本に増やし、ある一点を目指してかくんと曲げた。
「あっんぅっ……そこ……!」
じっくりじっくりと捏ねるように押し上げられるのが堪らない。
自分では到底届かないような場所までこちゅこちゅと優しく押し上げられる。
「ふ、あっあっあっ……! ん、やぁ……」
「ここ、気持ちいい? どんな感じ?」
「いい、よ……あん! なんか、むずむずして、ひぅっ! じわじわえっちにされちゃうの……!」
「ああああっ! やぁっ! きちゃう! いっちゃう! 両方はぁあああっ!」
ーーぢゅぶぢゅぶっ! にゅぽっ! こちゅこちゅこちゅこちゅ!
クリトリスを舌全体で甘やかすようにとろんと舐められる一方で、優しい手つきから遠慮なくGスポットをズンズンピストンされる。
ーーじゅぼっずぽずぽっ! ぴちゃっ!
「あっ、あっ! イックぅうううっ!」
迫り上がってきたのは尿意に似た絶頂。
激しい水音を立てて、私は体液を撒き散らしてしまう。
さんざん嬲られたクリトリスと気持ちいいところをピンポイントにねちっこく刺激された膣内は信じられない快感に突き落とされた。
絶頂後も止まぬじんじんとした快楽の波に身体がびくびくしなる。
はぁはぁとあがった息をやっと潜められたとき、自分の粗相の跡に青ざめた。
「潮吹きはじめてなんだ?」
「し、しお?」
「そ。原理はわからないけど……気持ちよかった?」
「……良すぎて頭おかしくなりそうだよぉ」
まさかあっさり3回イカされるとは……。
負けを認めるしかない。
それに
「ね……その……しないの?」
健君は私を気持ち良くさせることに専念していて……挿入をまるで避けているみたいだった。
「したいけど、冬華ねぇ、許してくれる?」
「え?」
「俺は冬華ねぇの嫌がることを、少なくとも今日は何一つ、カケラもしたくない。これ以上最悪の誕生日にしないためにも」
「し、知ってたの!?」
「覚えてたよ。でも、再会したばかりで、しかも居酒屋でいきなり言うのは、なんか、その、気持ち悪がられるかと思って……」
最後の方は声がごにょごにょと
正直、健君が私に好意を抱いてくれていたのは昔の話で、今は再会のノリだと疑っていたけれど……誕生日を覚えていてくれた事実に胸がきゅんとしてしまう。