大人の夏休み

　――ぱちゅんっ！　ぐちゅぐちゅっ！　ぎゅりゅっ！　ぬぷっぬぷっ！

「あぁああっ！　も、焦らすの、やだぁっ！」

　こんなに近くに理人君が居るのに。

奥に入って欲しいのに！

　じんじんと甘く痺れるクリトリスを鬼頭がぐりゅぐりゅっ！　と責めてくる。

私はわざと足を開いて、そのまま蜜口へとペニスを誘った。

「お願い……理人君……もう、我慢できないよぉ」

　くぷん、と鬼頭を少し飲み込めば、理人君が息を詰めた声が聞こえて

「……っ！　もう止めらんねぇよ！」

　――ずぶん！

「あああああっ！」

　いきなり最奥めがけて挿入された衝撃で、散々目前にお預けを食らっていた絶頂が一気に訪れた。

　――びくんっ！　びくっ！　びくびく

　身体が弓形に反り、全身が痙攣する。

波のように激しい脈動で、逃しきれない快楽がいつまでもじんじんとナカに集中した。

「……す、く……っ！　締め付け、すげ……っ！」

　あー、と息を詰め、やがてゆっくりと理人君が腰を引く。

「ふ、ぅう、あぁっ！　ん、あんっ！」

　やっと待ち望んだ存在に身体を貫かれ、膣はきゅんきゅんと肉棒を締め付ける。

輪郭をはっきり覚えるほどナカで馴染ませたせいで、ごりごりと肉壁を鬼頭が擦り上げる度に腰が砕ける程気持ちいい。

「はぁ……未華子のナカ、柔っこくてぬるぬるなのにすげぇ締め付け……ずっと挿れてたい……」

「ん、あぁっ！　へへ……嬉しい……！」

　理人君は私を気遣って、ゆっくりとしたピストンを繰り返していたけど、やがてそれが本気の、自身の快楽を追う仕草に変わっていく。

　――ばちゅっ！　どちゅっぢちゅんっ！

「あぁっ！　おく、届いてるぅっ！　あぁっあっあっあぁっ！」

　最奥を目掛けて激しく貫かれるともう訳がわからない。

理人君が背中を抱くような姿勢に変え、大きく足をひらかされるとそのままクリトリスを指がぷちゅりと潰した。

「ああぁん！　こんなのっ！　恥ずかしいよぉっ」

　貫かれたまま大きく開かれた足の中心をくるくると指が追いかけ、

輪郭を何度も何度も愛でるように撫でて、潰す。

　――こちゅこちゅこちゅっ

「でも、いいだろ？　気持ちいところを一気に責められて」

　――どちゅんっ！　ごちゅごちゅっ！　ごちゅぅうっ！

　ズンズンと自重も重なって、勢いと共に奥を目指しながら、入り口のほんの小さな秘豆を乾燥した指が弄ぶ。

「イクっ！　もぉ、気持ちいいのっ！　我慢できなぃいっ！」

「あぁ……いいよ、一緒にイこうなっ……！」

　言葉にできない悲鳴とともに、私たちは果てる。

　びくびくと脈打つ激しい体動が、どちらのものかもわからない。

ただひたすらに快楽を追いかけ続け、訪れた絶頂はどうしようもなく激しく、視界が白む。

　ぴったりと溶け合うように重なる身体。

　大好きな理人君との逢瀬は、かつて私の願った形ではないけれど、私を狂わしい程の幸福を与えてくれる。

　もう二度と、淡い初恋の思い出にしがみつきたくなくて、私は理人君の腰に脚を絡めた。