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ラブホに入ると部屋においてあるバスタオルを頭に放り投げてくれた。
受け取って髪の毛をポンポンとして水気を取る。
その間に海斗は浴槽にお湯をためていた。
「海斗?」
「ん?あぁ。菜々美は風呂好きだろ。菜々美の好きな香りの入浴剤があったから準備してた」
そうやってあたしを手放さない理由はなんなの?
「入る。けど、海斗も一緒じゃなきゃやだ」
「…………まじか」
ほらね。
嫌がるくせに追いかけるんだから。
どんだけお人好しなのさ。
「いいよ。けど約束してくれ」
「うん?」
「………腰にバスタオル巻かせてくれ…………」
「??」
「いや、お前と風呂とか入っていればさ、俺も男だから、な」
「!!!!」
え?
今なんて…………
「海斗の顔、赤いね」
「あ、いや、その…………」
「それでもいいよ。入ろ」
「あ、あぁ」
数分後、最初に真っ白な湯船につかったのは海斗。
あたしはその1分後に入った。
なんで別々で…………
大きなざぷーんという音を立てて二人でぴったりと密着してお湯を満喫する。
香りはジャスミン。
さすが海斗。
あたしの好きな香りを知ってるんだもんね。
「…………」
一向に話そうと、見ようともしない海斗。
けど思った。
あからすぎないか?
と。
「かい………」
「ぅわ!!」
狭い中で思いっきり驚いて滑る海斗。
あたしも流れでおぼついて、海斗の膝の上に乗っかった。
そこで気づいた。
あれ?
海斗のあれって…………
完璧に勃起してる!!??