「え…や、あの…はは、ありがとう…ございます…?」
ひきつる愛想笑いでごまかす。
嬉しくないわけではないがこういう予想すらしていなかった状況を受け入れられるほど人生経験を積んできてはいない。
頭がパンクするとはまさにこのこと。
処理できない問題は何もなかった事にしようとさほど動かない頭で考えているうちにふっと目の前に店長の顔が近づいてきた。
店長の少し筋張った長い指が私の顎を持ち上げる…次の瞬間、唇が触れた。
「っえ…んん!」
見開いた瞳の先には店長の閉じた目、長い
重なった唇が離れていくのを感じながら人って驚きすぎると何も出来ないんだとぼんやり考えていた。
「…ごめん、でも…」
もう我慢出来ない、と耳元で告げられた瞬間、体が凍りついた。
………
………
………
怖い
………
………
………
店長は優しい人だ。
それにかっこいいし腕も確か。
お店も繁盛していて尊敬しているほどだ。
だけどそれとこれとは事情が違う。
信頼していた上司にいきなり押し倒されて胸を触られて、恐怖を覚えない女なんていないだろう。
「や、まって…やめ…」
「ん」
抵抗しようと思っても声を出せばすぐに唇は塞がれる。
器用なことにいつの間にかブラはホックを外され
「んんっ!」
指先が胸の先端の敏感な部分に触れた時、思わず体がビクンと跳ねた。
嫌なのになんで体は感じてしまうのか、消えてしまいたいほど恥ずかしくて顔が熱い。
店長は少し息の上がった私の体を決して乱暴に扱うことなくどこまでも優しく犯していく。
蛍光灯の下で露わにされた胸にキスを落とし、下着の中に手を滑り込ませ、舌を絡ませながらどうしようもなくぐちゃぐちゃになった私の心も体も全てを支配する。
「もう濡れてるね…でもちゃんとほぐさないと…」
「ハァ…ハァ…っん…」