ラブラブ

きっとあなたが最後の人

ちょい待て、と口を挟もうにも「ウィークリーマンションに荷物取りに行かなきゃ」と聞く様子がない。

「俺、多方面でイイ仕事しますから!」

完全に焚き付けられている雄司を……メンタル疲弊気味の私が止めることなんて、できるわけがなかった。

………

………

………
そして、我々のありとあらゆる『お試し』が始まったわけだ。

衝撃的なことに、雄司との生活はストレスを感じない。

家事のやり方で衝突することも、負担の差で不満が蓄積することもない。

居候いそうろうの身としては「全部やらせてくれ」って感じなのだが

「2人でやれば一緒に休めるじゃないスか。効率っスよ効率」

まるで最初からそうであったかのように、水のように馴染むから。

気を遣わせすぎているかと、何度も確認したが、雄司は否定する。

そして

「どースか? 俺、彼氏としてイイ線いってません?」

「あっあっ、もぉ、わかったからぁ……!」

 

ソファで、後ろから私を抱きしめて……パジャマの上からふにふにとアソコを揉んでくる。

1人えっちする時に、服の上から揉んだりしないから、自分とは明らかに違う触り方は必要以上に腰にクる……!

雄司の大きくてあたたかい手は、とんとんくにくにって、陰核いんかくのあたりをしっかり揉んでくるから、めちゃくちゃタチが悪い。

しかも、バックハグで感じる雄司の胸板は、分厚くて逞しい。

いつもは明るく犬みたいに溌剌としているくせに、情事を匂わせるように耳元で囁くのは確信犯だ。

………

………

「あぁ……! 耳元、いやぁ……」

ぞわぞわぁって、くすぐったいものが子宮に溜まってしまう。

「なんで? えっちになっちゃうから?」

「わか、っているなら、やめっ……んぁっ!」

首筋、うなじ……耳の後ろ。

吐息にすら反応してしまう、皮膚の薄い部位。

ぞわぞわと走るくすぐったさが、苦手だと……

気持ちよくなってしまうと、雄司は既に知っている。

つい快楽に流されてしまいそうで……

ぷにぷにもみもみとアソコを揉まれる気持ち良さと、恥ずかしさと、倫理観りんりかんが頭の中でぐちゃぐちゃだ。

………

………

………

実は私。

居候生活一週間目で、既に雄司に食われてしまった。

食われてしまったが、

「彼氏にしてくれなきゃ最後まではしないッス」

と宣言された。

つまり、挿入はされていないが、えっちはしているという……。

え、あんたはそれでイイの?生殺しじゃない?

っていう展開だ。

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