カラオケのトイレは迷路のようで、やっとの思いでたどり着くと後輩がちょうどトイレから出てきたところだった。
「あっ、先輩…すみません、なんか俺帰ろうかしてたのに引き止めちゃいましたね」
「いいよいいよ!私もなんだかんだ楽しんでるし!」
「そうなんですか…あ!ちょっと先輩こっち来てもらっていいですか」
と言いながら後輩がいきなり私の手を強く掴んで、外に連れ出す。
「ど、どうしたの?大丈夫?」
………
………
………
「・・・・・・。」
終始黙っている後輩は私の手を引いてどんどん歩いていく。
ついたのは、歩いて1分のところにある人影のないだだっ広い綺麗な公園だった。
「なんで公園?笑」私が言うと、後輩が私にいきなりキスしてきた。