佑史くんは…………なんだか封筒をもらっていた。
「ここから先は遊ばせてもらうよ」
リーダー核のようなオールバックな男性。
あたしにそう告げると、いきなりボタンでしめていた服を破る。
お気に入りだった服。
なんでこんなことに…………
あたしは時間を戻せるなら、佑史と出逢う前に戻りたい。
佑史を知らなかったら良かったのに。
本当にもういやだ。
なんであたしがこんな目に。
帰りたい。誰でもいい。助けて!
………
………
「助けて!って思ってるだろ」
「!」
「しかたないなぁ。手錠外してやるよ」
リーダーがそういうと鍵を取りだしてカチャンと音を出して外れた。
逃げれるのかな…………って思ってたら他の男性に取り押さえられた。
「痛い!!」
まったく聞く耳持たず。
ギリギリ……となりそうなくらいの力で抑えられれば、全身に痛みが走る。
「薫ちゃんは貴重な素材だから丁寧に扱えー」
「すいません!」
「まぁいいや。はい、薫ちゃん、手錠する?こいつらに抑えられたい?」
ずるい。選択肢はないじゃん。
「て…………手錠…………」
「はいよくできました!素晴らしい!そんな薫ちゃんにはプレゼントが!」
「?」
「これこれ。じゃじゃーん!筆!!」
「なにに………?」
「まずは………」
そう言って男性はあたしの手錠がかかっている手を持ち上げて、
筆で鎖骨をスーッとなぞられた。
ぶるっと身震いがした。
周りは「おぉ」と言ってあたしたちは注目される。
そしてあたしは冒頭の様に発情してしまった。