「綺麗にしなくちゃね」
彼は手を泡だらけにして、私の体を舐めまわすように洗った。
「んん……」
感じるところはわざとすっと通り過ぎるだけ。
じらされているようで、私は股間がうずいてしまうのを抑えられなかった。
「もっと触って」
「いや。今は我慢してほしいから」
彼の笑みは、次第にいじわるなものになっていった。
「もう」
私は仕返しと思って、彼と同じように泡だらけにした手で、執拗にペニスをこすった。
「綺麗にしなくちゃね」
「ありがとう」
彼は全く動じていない様子で、吐息を漏らしながら私の耳元で
そんなことをされて、私は久しぶりに耳が性感帯だということを思い出した。
私の手の中で、ペニスがむくむくと大きくなっていくのを感じる。
動じていないように見えても、体は正直だった。
「気持ちいい、ですか?」
「もちろん」
ただこするだけではダメだ。
私は手首を回したりしながら、丹念に撫でまわした。
私の手の中で、彼のペニスはびくびくと脈打っていた。
私はシャワーヘッドを手に取って、お互いの体から泡を流した。
「今日子さん」
「ん?」
泡が落ち切った彼は、私の名前を呼んだ。
「挿れてもいい?」
「……、はい」
私は、一瞬ためらったけれど、
彼は私を壁の方に強引に振り向かせて、そこに手をつかせた。
そして、後ろから私のヴァギナに自分のペニスを強引に突っ込んだ。
「んんんっ!」
彼の太く大きいペニスが、私の中を押し広げて入ってきた。
それは私の深くに突き刺さった。
「んっ、う、う」
彼は声を上げながら私の体を何度も何度も突き上げた。
こんな体位でするのは初めてだったけれど、いつもと当たっている場所が違う気がする。
彼が突き上げるたびに、お腹の奥底に当たるペニスは、熱くたぎっていた。
「あ、あっ!」
思わず声が出てしまう。
こんなに太くて、固くて、大きいペニスに、こんなに激しく、こんなに乱暴に突かれたのは、生まれて初めてだった。
旦那のペニスとは全く違った。旦那のセックスとは、まったく違った。
彼はさっきまでの優しさが嘘だったのかと思うくらい、乱暴で、荒々しいセックスをした。
「しげき、てき……」
一文字一文字、私は噛み締めるように言った。
「これくらいで?」
彼は吐息交じりに、私の体を覆うように抱きながら、耳元でそうささやいた。
「え……?」
「こんなの、まだまだ、だよ」
彼は最後にとどめ、とでもいうように奥底深くまで私の中を突いてきた。
「中で出しても、いい?」
「うん」
彼は私の中へ濃厚な白濁液を流し込んできた。
「ううううん……」
そのどろりとした感触が、私の中に伝わってくる。
「いっぱい、でたね」
私が言うと、
「うん」
彼は私の耳に、短くキスをしながら、そう答えた。