そして話は冒頭に戻る。
あの後攻められ続けた私は、二度目の潮吹きを経験し、その直後にまたハメられていた。
「あっ!」
拘束された状態での正常位。
さっきバックで突かれたときとは、まったく違う快感があった。
さっきは背後から突き上げられていたから、お腹の中を突き抜けるような快感があった。
けれど今は、擦り上げる感覚がより強く感じられた。
体の中をかき回されているような感覚。
「んんんんんっ!」
ボールギャグで言葉が話せない。
いや、もしそれがはめられていなかったとしても、きっと何か話すことは無理だったと思う。
とめどない快感が私の体を襲っていたからだ。
もうクリトリスは痺れてしまっている。
体の内側も、強引な摩擦でしびれのような感覚があった。
でも、もっと擦ってほしい、と思った。
もっと乱してほしいと思った。
「ん!ん!」
もっと、もっと。
そう伝えたくて、私は声を上げた。
それが伝わったように、彼はもっと激しく、私の腰に自分の腰を押し当てた。
「もっと欲しいんでしょ」
「ん!」
「ほら、これでどう!」
「むぅぅうっ!」
さっきよりももっと、奥深くまでその図太いペニスが当たっているのを感じた。
ぐりぐりと私の奥底を突きあげてくるのだ。
痛みもある。けれど、それをはるかに上回る快感が、私の体の中を駆け巡っていた。
この気持ちを伝えられないことがもどかしい。
「んんん!んんん!」
伝えたいけれど、この気持ちはきっと伝わらない。
私は精一杯の気持ちで、膣を締め上げようとした。
「どうしたの?なんかさっきよりも気持ちよくなった気がする」
そこが自分の思い通りに動くのかどうかはよくわからなかったけれど、どうやらうまくいたらしい。
私の気持ちがそれを通して伝わってくれたらいいな、と思った。
彼は片手で私を撫でながら、片手で乳房を撫でた。
「綺麗な体」
彼は恍惚とした表情で、そういってほめてくれた。
私は胸にはそれなりの自信があった。
Eカップくらいはあるからそこそこ大きいし、形もそれなりに整っていると思う。
旦那に抱いてもらえたら、そんなことを思ってケアをしていたのが功を奏したらしい。
彼は乳房の先にある桜色の突起に噛みついた。
痛くはなかったけれど、歯を立てて噛みついているのを感じた。
乱暴なのに優しい。そのギャップに私はぼーっとしてしまった。
「んんっ!」
そんな恍惚の中で、ちろりと先端を舌で舐められた私は、思わず声を上げてしまった。
こんな感じさせ方はずるい、そう思ったけれど、乳首からも、ヴァギナからも、快感がとめどなく押し寄せている。
だから、私にはそんなことを言っていられるような余裕はなかった。
もちろん、今の私は言葉を発することはできないわけだけれど。
快感が体の中を支配していて、だんだん何か物事を考えるのが難しくなってくる。
ただ、気持ちいいという感覚だけに身をゆだねてしまいたくなるのだ。
今だけはそれでいい。
そう思って私は、その波の中を揺蕩うことにした。
彼がペニスを引き抜く瞬間、内壁をこする穏やかな快感の波が来て、彼がペニスを突き上げる瞬間、奥底を突きあげる激しい快感の波が来る。
止まることなく、それは間断なく私の体に流れ込んでくる。
「んふぅ……」
私の唾液が、ボールギャグを伝ってベッドに流れ落ちた。
恥ずかしい、と思ったけれど、彼にならそんな姿を見せてもいい、とも思った。
「気持ちいい?」
うん、と私は声もなくうなずいた。
「僕も気持ちいいよ」
彼はそう言いながら、激しく、しかし優しく私の中を何度も、何度も突いた。
「イっても、いい?」
彼の腰の動きは徐々に加速していく。
そして、また私の中で濃厚な液体がどろどろと流れ出してくるのを感じた。
彼の精液は一度目とも全く変わらない濃厚さで、私の中にとどまっていた。
「気持ちよかったよ……」
彼は拘束されたままの私の体にしなだれかかってきた。
彼のペニスは固さを失っていたけれど、私の中にまだ残っていた。