あたしたちは温希の車に乗った。
するとどことなく緊張している温希を感じれた。
やっぱり…いくら仲が良かったって言ったって、いきなりこんな話しちゃったからなー…緊張してるよね。
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………
「おい藍田」
「ん?」
「これ」
「?」
渡されたのはわりと小さめな紙袋。
中には黒いきんちゃく袋が入っている。
「さっきのカフェに戻って着替えて車に来い」
「命令系だな…わかったよ。待ってて」
そしてカランカランとベルを鳴らしてカフェに戻った。
従業員さんが来たが「トイレだけ」というと優しく笑って「どうぞ」と答えてくれる。
本当にここの感じ良くって好感持てるわー。
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「……なにこれ…」
トイレできんちゃく袋を開いたら、そこには真っ黒のスポーツブラジャーと真っ黒のパンツが入っていた。
よくわからないが持つと若干重たい。
まぁこれも何かの施策かなと思いいう通りに下着を替えたのだった。
「なんか…女性の微妙なところに入り込む下着なんだけど」
グダグダ文句を言いつつ着替えて、また店を後にした。
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………
車に乗っている温希が見えた。
思いっきりにらめつけてやると、温希は笑顔で手元に持っている小さなリモコンをカチッとボタンのようなものを押した。
「!っぁ!?」
なんと、胸の尖端に刺激が走った。
気のせい…?
とにかく助手席に座った。
「ねーなんか電流流れるの?」
「さーな」
「教えろ!」
「教えたらつまんねーだろ」
「あたしで遊ぶな!」
「そんなこと言うと、あそびたくなる」
またもや笑顔でスイッチを押し続けている。
あたしが身につけた黒い下着が動き出した。
「っ!?」
しかも間近で温希に見られる。
自由に動いている下着になんだか感じてしまっていた。
「じゃ行くぞー」
「はーい!」
車は走り出す。
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