マニアック

天才博士からの開発

室長が体重を乗せて陰茎を捻じり入れる。

ヒクヒクと蠢く蜜孔の最深部まで突き込まれ、その圧倒的な質量に、腰骨がギシギシときしんだ。

「オッ、おぐ、ぅう゛っ??これ、いじょ、はい゛らにゃ゛ぁっ」

一層膨張した室長の肉杭に喘ぎながら、嫌々と力なく首を振り続けることしか、もはや佳菜子にはできなかった。

ビーッビーッ、と間断なくアラームが鳴り、視界が白く明滅めいめつする。

「せっかくだ、販売部の皆にも君の脳波を披露しよう。多くの社員は、脳波だけでは何が行われているか分からないだろうから、ちゃんと音声もつけてあげよう」

室長が手元のリモコンで何かしらの操作をするのを、佳菜子は信じられない気持ちで見やる。

しかしもう、絶頂を止めることも、声を抑えることも不可能だ。

「っ、ほら……奥にブチまけてあげる!」

「ぉ、お゛ぐ……ッう゛ぅ……ッ!や、ら、皆にきかれちゃ、うう゛」

「良かったじゃないか、あとで拍手してもらうといい」

巨根を咥え込まされた蜜穴が、健気に絶頂して愛液をしぶかせる。

「らえ゛、れぅ゛、な、か、ぁ゛!?ぁ、あ゛ぁぁぁ……」

膣一杯に膨れた肉棒が子宮口にめり込んだ瞬間、納まり切らない程の熱い奔流が脳髄を溶かした。

………

………

………

電気の消えた廊下を、佳菜子は横抱きにされながら進んでいた。

「なんだ、残念。皆もう帰宅してしまっているじゃないか」

「ざ、残念なわけあるかーっ!」

怒りを込めて自分を抱き上げている相手の胸元をボカボカ叩くと、彼は「イタタ」と口先だけで痛がってみせた。

「嘘だ、嘘、嘘。皆が帰宅済みだということは知ってたさ。それに音声も脳波も流してなんていない。君の可愛い波形を他の誰かに見せてたまるものか」

「可愛い波形って……」

やっぱりこの人、変わってるよな。

佳菜子はじっとりと室長を睨んでから、溜め息を一つ吐き、その胸に頭を預けた。

「私が室長を好きじゃなかったら、今頃捕まってましたよ。分かってます?」

「ん?実際、君は俺が好きなんだから何の問題もないだろ」

「いや、そういうことじゃなく」

室長はきょとんとして私を見やったが、すぐに嬉しそうに破顔した。

「俺も君が好きだ。こうして共にいられて嬉しいよ」

「も、もう!」

好きだからと言って、あんな行為を許してしまえるのはおかしい。

自分でもそう思ってはいるのだが、この変わり者を好きになるぐらい何だから、やっぱり自分も変わっているんだろうなぁ……。

佳菜子はもう一度ため息を吐いて、ちょっとだけ首を伸ばし、東雲室長にキスをしたのだった。

- FIN -

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