マニアック

友達未満、セフレ以上

「……いいよ。好きな時に、出して」

 ――にゅるっ、にゅりり……しゅっしゅっ!

「あぁっ! イクっ……!」

 ――ビクっ! ビクビクンっ!

 楓は腰をかくかくさせて、スカートの中に精を放った。

「……はぁ、はぁ……これ、やば……腰くだけちゃう……っ」

 悩まし気な表情でへたっとシーツに擦りつく楓は女の子そのものに見えて

「……楓……可愛いよ」

 私の嗜虐心にちろりと悪い日を灯す。

「スカート、べちゃべちゃだから、脱がしちゃうね……それとも、今ももっとする?」

 余韻でまだ固いペニスを、べとべとのスカートの上からかりっと撫でる。

「ひっ……!」

 イキっぱなしはどちらの性別でも辛いけど……ペニスの感覚のが鋭いはず。

 スカートを脱がし、はしたない姿の彼を見下ろすと背筋がぞくぞくした。

 余裕のない男を見下ろすことなんて、こんなときにしか味わえない。

 私はイったばかりの敏感なペニスを優しく撫で、自身のそこへあてがう。

「あ……実花ちゃ……」

「違うでしょ。今は実花先生。女の子の服装で、えっちにいじめられるのが好きな楓君のために、もっとサービスしてあげるね」
 
 私は彼の上に跨ったまま、圧倒的な質量のそれをゆっくりと飲み込んでゆく。

「あぁ……! やっぱ、まだ硬い……」

 さっきとは違う角度で内壁をえぐり、じっくりとその熱を堪能する。

「実花先生のっ……すごい……うねってる……っ!」

「ふふ……気持ちイイ?」

 私は奥まで肉棒を飲み込んだ後、くぷ……とゆっくり引き抜き、リズムをとるように上下する。

「……すごい、力を抜くと押し出してきて……っ」

「あぁ……っ! 私も、気持ちいい……」

 ゆっくりとしたペースで、互いの快楽をじっくりと高め合う。

 腰を深くすると楓の亀頭が、奥をぐいっと押し上げるから、おもわず腰が砕けそうになった。

「ん、あぁ……」

「ふ……先生、このままじゃ物足りない?」

 ふと、楓はニヒルに笑い、私のクリを指先でくりっと撫でた。

「あああっ!」

 ――きゅんっ! きゅううぅ……

「くッ……はっ! すげぇ締め付け……っ!」

「も、もう! 急に!」

 お仕置きの再会とばかりに私は腰を上下する。

 濡れそぼったペニスが抜けきらないようにしながら、ぬぽぬぽと嫌らしい水音を激しくする。

「はぁっ! んん……! ふぁ……」

 楓は私の動きだけではもどかしいようで、私の腰を掴み、動きに合わせて一層深く、ナカへどちゅんっ! と進める。

「ああっ! イクぅっ!」

 何度も互いを高め合っていた身体だ。

 長い時間は持たず、あっけなく果てる。

 荒い息を整えつつ、私は楓の上に倒れた。

「はぁ……すっきりした?」

 楓は悪だくみを覚えた猫のようににんまりと笑う。
………

………

………

 互いの性癖と、ストレスをぶつけ合う私たちの関係。

 はたから見れば理解しがたく、楓と言う名前もあくまで源氏名。

 実は友達としての成立も危うい。

 けれど、絡み合えば生きていることを実感する。
 
 次は、二人でどんなことをしようかな――。

- FIN -

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