すっかりお酒を堪能しホテルに戻った頃には丁度いい塩梅にほろ酔い気分で、私も隆史も靴を脱いだらすぐにベッドへ飛び込んだ。
「ねぇ隆史、連れてきてくれて本当にありがとう!」
「楽しかった?」
「すっごく!」
色々調べた甲斐があった、と隆史は満足気に笑うと私のベッドへ、いや、私の上へ乗って来た。
「そういや最近、ご無沙汰だったね」
「うん…久々、だよね」
彼の唇がそっと頬に触れる。
それだけでゾクゾクと期待に身体がざわめき腰が
深く重ねられた唇は熱い。
酔ってるだけなのか、私にドキドキしてくれてるからなのか…
………
舌を絡めとられると心地よさとお酒の匂いに飲まれて頭がクラクラした。
「美沙、好きだよ」
「隆史…」
彼の名を呼ぶと思いの外鼻にかかった甘ったるい声が漏れる。
彼の指先がうなじを撫で、首筋、鎖骨、そして胸へと降りてきた。
服の上からそっと触られているだけなのに十分過ぎるほど感じて、下着の中が湿りだす。
熱い息が漏れた。
彼を見ると、隆史もまたまっすぐに私を見ている。
見つめ合ったまま唇を重ねると恥ずかしさに思わず目を閉じてしまった。
それでも彼の顔を見ていたくてすぐに
私の感じている顔、発情している目を見られていると思うとゾクゾクした。
下半身に彼の硬くなったそれが押し付けられる。
早く彼が欲しい…
………
優しく服を脱がされるその僅かな時間すらももどかしく感じた。
露わな胸に触れる唇、下腹部を伝う掌の熱。