ラブラブ

処女いただきました

今日は遠距離恋愛していた彼氏の唯人ゆいとが、久しぶりにあたしの地元に遊びに来た。

ウキウキのあたしは直前になってメイクや着替えをしだした。

それまで?

実は‥‥‥普通に寝坊したんだよね(笑)

だぁって昨日は眠れなかったんだもん。

楽しみすぎだよぉー。

んと‥‥‥もう1年と3か月も過ぎてる。

うふふー。

馴れ初め聞きたい?聞いちゃう?
………

………

………

あれは初めての大学受験の日だった。

真冬で寒い寒い言いながら目標の大学まで歩いていた。

すると横から真っ黒い車が並行して走っていることに気づいた。

「お嬢さん。送りますよ。寒いから入って」

「!?いや、けっこうです!!」

慌てて走り気味に歩くが向こうは引かず。

どうしようかと悩みながら歩いていると、いきなり腕を引かれて、

分厚い男性の胸にすっぽりとインした。

「悪いけど、俺の女に何の用?」

あたしにとっては救世主だ。

車が去った後、男性から解放された。

「大丈夫?」

「すみません、ありがとうございます!」

「ああいうのが来たら逃げなよ」

「はい!」

「‥‥‥素直で可愛いね」

そう、言ってるあなたもすてきですが。

「あの、あたし由夏ゆうかといいます」

「俺は唯人。受験生?」

「はい!ここの大学に通いたくって」

「そっか‥‥‥なんか困ったら俺の名前出して。きっと由夏ちゃんを守れるから」

「?はい」

「じゃ」

そう言い残して立ち去った、一時的な彼氏だった唯人さん。

この日以来、あたしは唯人さんに夢中だった。

‥‥‥

‥‥‥

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