「あ、
こんなあたしに仲が良い後輩ができた。
「おはよ」
「おはようございます!!」
あたしに懐いてくれる後輩の尊(たける)くん。
「今日尊くんって公休だよね?」
「いいえ、皆川さんの送迎の仕事で出勤します!」
「へーあーすごいねーあたしには無理だわ」
「勝手に、です!」
「はいはい」
すごいな。
正直、それしかない。
だってあたしなら会社でちょっと理由を知られただけなのに、ここまで懐かれるとか。
いやこれは懐く・懐かれるではなくて、
心配されるか・されないかの問題なんだろうか?
いまだに疑問すぎる。
え?
ちょっとした理由ってなにって?
…………教えてやんない。
………
………
「皆川さん、今日はグリーンな一日ですね!」
「まぁね」
「素敵!俺も今度グリーンに…………いや、皆川さん色に染まってみますね!!」
「何言ってんのかわかんない………」
あたしも口が悪いというか、正直というか………
それなのにまだ彼は、気が付くと隣にいてくれた。
離れられても大丈夫なように予防線も張ってる。
なのになんで…………
「皆川さん、帰りはLINEくださいね!!」
こんなにあたしを欲してくれるんだろうか…………
「はいはい」
「絶対ですよーー!!」
「わかったから大声出すな!!」
つい、期待してしまう自分に腹が立つ。
それから会社に着いてロッカーで着替えていた。
その最中に着信があった。
その名前を見た瞬間、あたしは…………
何が何かワカラナクナッタ…………
…………
…………
…………
前置きが長すぎる上に、最後の状況が分かりにくいです。