正確には膣口を舌先で押し込んでいるだけなのだが、峰子にはそう思われたのだ。
舌が離れた。
圭人は上半身を起こすと、峰子に覆い被さり、湿った唇を押し当てた。
圭人はコンドームを装着すると、峰子の両太ももを左右に広げた。
そして右手で自身のペニスを膣口に押し当て、左手を峰子の脇の下にやって前傾の体を支える。
「挿れるよ」
峰子は頷いた。
峰子の瞳は、喜悦に潤んで美しかった。
圭人はそんな彼女の表情が、何とも愛おしく、強く抱きしめてやりたいと思った。
ペニスが小さな膣口を押し広げながら、ゆっくりと中へ中へ押し込まれていく。
膣は小さいながらも、彼の大きなペニスを吸い込むように奥へ迎え入れる。
膣から溢れる愛液が助長して、ペニスはすんなりと奥まで入ってしまった。
圭人は不図、こんなに峰子の締りが良かった日はあっただろうかと思い、目の前で自分のペニスに感じている峰子が更に愛おしく感じられた。
圭人は上半身を完全に倒して峰子と密着すると、舌を使ってキスをした。
そして腰を動かした。
ペニスはゆっくりと、じっくりと、峰子の膣に点在する性感帯を刺激する。
「はぁ…んん…んあっ…んん」
圭人は暫くこの態勢のままで、峰子を優しく突き上げる。
峰子は眉間に力を入れながら、必死に圭人の体にしがみついていた。
「んっんっんっ」
圭人の腰遣いが急に早くなる。今まで緩慢な動きで愛撫されていた膣は、ペニスの鋭く激しい刺激に歓喜の雄叫びを上げる。
どんなに激しく、荒くても、峰子の膣に傷が付く事はなかった。
それ程に峰子の膣は濡れていた。
圭人は峰子の体を持ち上げた。
そして対面座位の姿勢になると、圭人は下から上へ腰を器用に動かして、峰子の子宮を突き上げる。
しかしこれも、実際には圭人が体を上下に揺らしてお尻を掴む事で、峰子自身が圭人の上で飛び跳ねるのだが、激しく絡み合う二人は、既に誰がどう動いているのか、見当が付かなかった。
「峰子…俺、イク」
「んっんっ…うん…んっあんっんん」
「あ、んんん、ん、イク!」
圭人は峰子を無意識に自分の体に引き寄せていた。
そしてペニスがゴムの中で、激しく脈を打ち、射精した。
峰子もその振動と同時に、腰を痙攣させて、絶頂を迎えた。
二人は暫くそのままで、抱き合っていた。
外はまだ雨が降っている。
この雨は、一体何時になったら止むのだろう