ハチさんは私の口からペニスを引き出すと、私の膣にペニスを当てた。
そして私に身構える隙も与えずに、挿入してきた。
「う…っ」
痛くないけど、思わず
ペニスを挿入した彼は少しの間静止してから、ゆっくりと腰を動かし始めた。
「あっ…ああ!」
口も指も気持ちいいけど、やっぱりこっちが気持いい。
「ああ!いやあ!」
意識しなくても、私の口から声が漏れる。
私は体を捩ってしまう。
「いやあああ!」
悶える私を、ハチさんは満足そうに見ている。
気持いい。ハチさんのペニスはやっぱり気持いい。
「センちゃん、ピル飲んでるよね?」
ハチさんは絶頂する前、必ずこの質問をする。
私が喘ぎながら頷くと、彼の動きが加速した。
「ああああああ!」
私が絶頂するのとほぼ同時にハチさんも絶頂した。
どれくらい経ったのか、私は寝ていたらしい。
ソファの上に横になったままだけど、服を着ているのは分かった。
ハチさんは終わった後、必ず私の体を拭いて服を着させてくれる。
そして私が起きないうちに、こっそり帰ってしまう。
朝までいてくれたことはない。
私はいつものように寝たふりをして、ハチさんが帰り支度をするのを見ていた。
ハチさんは服を整えて持ってきた鞄を手に取ってから、リビングのドアを開けた。
そして私の方を振り返る。
ここまではいつものこと。
だけど、その日彼は「じゃあね、センちゃん」と言った。
いつもは「またね」なのに、今日は「じゃあね」。
私は出ていく彼を追いかけなかった。