マニアック

絶倫男しか愛せない私って一体・・・【後編】

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「いいよ、行こう、キャンプ」

私はおもむろに口を開き、隆史君の誘いに乗ったのだった。
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8月最後の週末、私と隆史君、そして、彼の悪友カップルの4人は、山梨県のキレイな
湖のある人気の観光地コテージに集合した。

「こんにちは。隆史の友達の英彰ひであきです。よろしく」

英彰君は大柄で全身が黒く灼けており、Tシャツから覗く腕は丸太のように太い。

建設会社の営業マンだという。

「はじめまして、菜々子です」

英彰君のセフレらしい彼女は、すらりと背が高く、切れ長な目で、如何にも大和撫子風の
女性だった。

百貨店の化粧品売り場で働いているという。

 

バーベキューをしながら、酒を飲んだ後、私は菜々子さんと女性同士で、離れの共同露天
風呂に向かった。

「理花ちゃんがこのキャンプに来てくれて、私、嬉しいんだよ」

「えっ?どうしてですか?」

ニコリと笑いながら話す菜々子さんの表情に、私は驚いた。

「私はもうすぐ結婚するの。相手は英彰以外の人よ。そして、この旅の発案者は私」

さらりと、とんでもないことを言ってのける。

「菜々子さんの企画だったんですか?」
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てっきり、寝取られ属性の隆史君が英彰君とその彼女を誘った、という図式だとばかり思
っていたのだ。

「それならどうして、と思うでしょう。最後にね、思い出を作りたかったのよ」

「思い出作り、ですか?」

「そう、英彰とその友達に抱かれる思い出。だから、真由美さんが付き合ってくれてすご
く嬉しい。ただ、無理はしないでね」

「それはご心配なく。私も好きで付いて来ましたから」

私は顔の前で両手を広げ、菜々子さんの言葉を否定した。

私たちは古くからの友人だったように、笑い合いながらコテージへと戻った。

男性2人はリビングでビールを飲みながら談笑していた。

そこへ合流し、カードゲームをしながら盛り上がり、気付けば時計の針は、夜10時を回っ
ていた。

いつの間にか、大量の酒の缶が散乱し、私の顔は赤い。

他の3人も言葉が少なくなり、怪しい雲行きになってくる。

「じゃあ、真由美ちゃん。そろそろ、イイコトしようか?」

英彰君は私の肩を抱き、耳たぶにそっと息を吹きかけた。

ドキリッと胸が高鳴って、私は咄嗟とっさに体を離そうとする。

「駄目かな?だって真由美ちゃん、そういうつもりで来たんでしょ?」

気付けば向かいに座る隆史君も菜々子さんの肩をそっと抱き、耳元で何か囁いている。

いよいよ、エッチする流れなのね・・・、観念した私は、英彰君の手にそっと自らの手を
重ねた。

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