待ち合わせ場所に向かうと、約束通り黄色いリボンのあたしをすぐに見つけてくれた。
「加納…………なるみちゃんかな?」
「!はいっ!
「はは。そんなに緊張しないでいいから」
「は、はい………」
「さて、歩いてどこかに行こうか」
丸山さんは左手を差し伸べてくれた。
久しぶりに男性と手をつないだ。
うわぁ、こんなドキドキだったっけ…………
普通の手つなぎは、次第に恋人つなぎに変わった。
その瞬間、スイッチが入る。
あたしの性欲スイッチが。
丸山さん…………
「あ、もしかして同じこと考えてる…………?」
「え!?」
「……うん、ホテル行こうか」
「…………はい」
だめだ。
完璧丸山さん地獄にはまってた。
だって触れた手からも熱がジンジンと流れてく。
とあるホテルに入った。
どうやら予約を入れておいてくれたみたい。
部屋に誘導されて入ると、豪華なフカフカベッドの部屋だった。
………
………
「うわー!きれー!」
「ここなら景色も楽しめるだろ?それに………なるみちゃんとのセックスももちろんだけど」
後ろからはぐされて、耳元でそう囁かれるともうだめだ。
あたしは丸山さんの腕の中で反対を向いて、キスをした。
何度も、何度も、噛みつくキス。
きゅ、ちゅ、と唾液を交換すれば、
いやらしいよだれは銀の紬になって首筋へ流れる。
すると丸山さんはそれをすくうように舐めてくる。