訳を理解せずに「うん」と言ったあたしは、後悔した。
「はっ、あ、っ、」
と細かい呼吸で根元まで抜かれては一番奥まで突かれる、
そしてまた根元まで抜かれてはさらに奥の奥まで突かれる。
この呼吸と出し入れはとても激しかった。
しかもイッタばかりのあたしの勃起したクリトリスに狙いを定める。
ブブブブ‥‥とバイブをあてがる。
「ひっ、ぃいあ!」
全身神経が熱くなった。
血が熱くて身体中をめぐって心臓へ送られて、そのおかげで心臓はバクバクしている。
「あ、あっ、ん、だめ、ぇえ‥ひィあ、あっ!!」
「やらしー喘ぎ声だな」
「また、いっちゃ‥‥‥いっちゃう!!んあああぁっ!!」
「うわ、締め付けが半端ねぇ」
「りゅ、一緒に‥‥‥」
「わかったよ。じゃ、ラストスパートかけんぞ」
そう言っては両足を上にあげられて、ズンズンと今まで以上に肌をぶつけ合っている。
あたしは頭がまっ白になりそうで、怖かった。
こんなあたしでいいのかな。
親はいないし、すぐ怒るし、機嫌だって悪い時あるし、なにより隆一にふさわしいかもわからない。
だけどね。好きだって気持ちは誰よりも―‥‥‥。
「みな‥‥愛してるよ」
「!!」
不安がっているあたしを察したのか、隆一らしくない言葉をあたしにくれた。
「何、不安なこと」
「え‥‥お、親だっていないし‥‥‥」
「俺の母ちゃんが親だよ。それに俺らは家族だし」
「‥‥すぐ怒るよ?」
「それ好き」
「機嫌だって‥‥‥」
「気にしない」
「あたしは‥‥‥隆一にふさわしいかな‥‥‥」
「なにそれ。みな以外にふさわしい女はいない。前からも、この先も」
その言葉は魔法のようにあたしの心を溶かしてくれた。
涙があふれ出てくる。
あぁ、あたし‥
最高に幸せだ。
親とか性格のこととか、勝手なこと思ってたけど、いいんだ。
あたしには家族があった。
もう忘れないようにしない。
大丈夫だね。あたしたちは。