いつだってあたしは正しかった。
選択する道を迷うことなく正解に限りなく近くなる。
もちろんすべて一致するなんて夢みたいな話はない。
その代わりあたしは、夢を手に入れた。
‥‥‥
‥‥‥
‥‥‥
「はーいみんな、テスト回収するよー」
そういっているのはあたし、
まだぎりぎりなんとか20代。
そんな自己紹介はいいか。
「宇京せんせー。
「‥‥‥八尾くん」
眉間にしわを寄せながら眠る
「起きて八尾くん。」
「ん-ーー‥‥‥」
「‥‥‥あんまり寝ていると日直を一週間やらせるわよ」
「すみませんでした」
八尾くんにはこれが効果的。
なにせ日直は八尾くんの大嫌いな役割だから。
なぜかはわからないが、それは本人から聞いていてる。
けれども、そんな八尾くんは最近真面目じゃない。
その理由は‥‥‥。
あたしが知らないわけないじゃない。
「はい八尾くんは日直です。役割配分するから放課後は居残りですよー」
「めんどー。けどまぁいっか」
日直はほぼほぼ担任のサポートになる。
「今日もよろしくな、せんせ」
「‥‥‥はいはい。じゃぁ次の宿題を渡しますーー」
その八尾くんの発言は、ただのサポートだけではない。
考えただけであたしは口の端を上げたくなる。
あぁ、たまらない。
早く授業終わらないかな。
そしたら‥‥‥‥‥‥ね?
‥‥‥
‥‥‥
‥‥‥