学生もの

先輩色

これは私が高校生になって初めて出来た彼氏とのお話です。

もともと私は身体が強い方ではありません。

なので欠席を何度か繰り返したりしていました。

やっと出席できたとある日の放課後、私はやっぱり熱を出して保健室に入ると、

そこには私が当時好きだった一つ上の先輩が眠っていたんです。

 

「せ、せん、先輩だ‥‥‥」

いつもなら眠っている人がいる時は閉められるカーテンだが、今は開いたまま。

キレイで美形な先輩の寝顔があった。

ドキドキしながら先輩の眠るベッドの横に移動してみた。

相変わらずキレイで、まるで真っ白な保健室に負けないくらいだ。
………

………
「‥‥先輩は何色に染まるんだろう。きっと‥‥‥」

つぶやきながら私は先輩のほほに触れた。

そしたらいきなりその手首を撮られる。

「!!」

「なーに?俺は何色だといいの?」

閉じていたはずのまぶたははっきりと見開いていた。

 

緊張と驚きとときめきやら何やらで混乱してしまった。

まさか先輩が起きると思わなかったから。
………

………
「きっと、の続きは?」

「え、その、いや、いきなりすみませんでした!!!」

先輩の手を振りほどき逃げよう。

そう決めて手を振り払おうとするも、逆に引っ張られた引力でベッドにダイブした。

先輩はというと、ベッドから軽々と起き上がって、保健室の入り口まで歩きている。

やばいよ。ここで先生たちにバレたら‥寝込み襲ってるなんて言われたら‥!!

「先輩!ごめんなさい!私は別に寝込み襲うとしたわけでは決してなくてですね!!!」

その瞬間、ガチャンと音がした。
………

………
「え?」

「ん?あぁ、鍵かけただけだよ?」

「なんで!!??」

「そりゃぁ、俺があおいちゃん色に染めてもらうため」

私の名前を知ってるの!?

 

そんな質問なんかしてる余裕はない。

じりじりと縮んでいく距離。

私の心臓は鳴りすぎてはちきれそうだ。

先輩は笑顔でゆっくりと歩いてくる。

逃げたくなったが、私の背中はもうすでに、壁だった。
………

………

「さて、葵ちゃんは何色かな?」

そう言って私のファーストキスをあっさりと奪われた。

普通のキスなんか通り越して、ディープなキスだ。

先輩の舌は私の口内に入ってきて、私の舌をからめとる。

ぐちゅ、と唾液を含まれて流し込まれれば、快楽すら感じた。

頭がくらくらして、ただただ先輩からもらう心地よさに身を預けることにした。

少しずつ場所を移動させられて、気づけばベッドにダイブする。

制服のブラウスのボタンを一つ一つ、ゆっくりと外されれば、どんどん沼っていく。

慣れているような手つきで脱がされていく。

なんだか複雑だった。

だけど拒めない。

本当に先輩が好きだから。
………

………

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