その声からは、はっきりとした輪郭は想像できないものの、その顔が美しく整っている事は容易に確信する事ができた。
言葉で表すのならば、、、
考えれば考える程、彼の美しい小声は、春の雪解けの様に鼓膜を濡らす。
そして、遂に彼の声は、消えてしまった。
私はもう一度、それを聞く為に壁に耳を押し当てた。
「んんッ、んッ…」
しかし、どれだけ待っても彼の声は聞こえない。
私は、待っても待っても彼の声を聞く事のできない、もどかしさに胸の締め付けられるのを感じた。
(そう言えばお姉ちゃん、今、彼から一体どんな事されてるんだろう?そもそも服はもう、脱がされてしまったのかな?)
その時、私は今まで自分が、全裸であった事を思い出して、その白く未発達な体を軽く擦った。
特に意味は無かった。
私は、小さく膨らんだおっぱいを揉んでみたり、秘部を覆う陰毛を摘んで引っ張ったり捻ったり、少々垂れ気味のお尻を両手で左右に開いたり…。
そんな事をして体が段々と火照り始めると、今まで胸の内に
古の人々からずっと受け継がれてきた子孫繁栄の為の本能が、私の体にはっきりと目覚めた。
彼に、抱かれたい…!
私は自分の濡れた秘部に恐る恐る指を当てた。
私は、昔から、常人より些か変態ではあったが、今日までの17年間、一度もひとりエッチをした事が無かった。
興味はあったけども、少し怖かったのだ。
指の腹が膣口に触れると、微かではあっても気持ち良かった。
柔らかく濡れた秘肉を、4本の指の腹で、ゆっくりとかき混ぜる様に、優しく刺激する。
今まで味わった事のない快感が、下腹部からふんわりと全身に広がる。
隣の部屋では、既に合体している様だった。
二人の腰の激しく打ち合う音と、姉の抑えきれず漏れ出ている喘ぎ声が聞こえる。
私は勃起した乳首を壁に押し付けて、乳首を中心に脚を使って胴体をグリグリしながら、餌を求めて吠える秘部の口に指を咥えさせた。
そして指を激しくピストンさせると、下腹部が喜んで震える。
しかし、何かが物足りない。
気持ち良い…気持ち良いのだけれど、何か体に大きな穴が空いてあるのを感じる…私は、彼が欲しかった…
「健くん…健くん、気持ち良い?」
「あ…気持ち良いよ…はぁ…」
「疲れた?代わってあげる」
私は壁から離れて、全裸のまま自分の部屋を出た。
そして姉の部屋の前まで来ると、ドアノブをゆっくりと回し、音が出ないようにそっと引いた。
2cm程開けて、その隙間から中を覗いた。
そこから、丁度まだ激しく絡み合っている二人が見られた。
ベッドの上にこちらに頭を向けて寝転んでいる、まだ私の知らない男の人の上に、こちらに背を向けて跨って腰を振っている姉が居た。
姉の背中は、私が予想していた姉の背中を遥かに
姉の滑らかな腰遣いをずっと見ていると、私の意識が、姉の肉体に重なる様な錯覚を覚えた。
そして私は、ドアにしがみつきながら、濡れた秘孔に指を挿れて、姉の腰の動きに合わせて出し入れして刺激した。