「っは、あ、いぃ、痛く、ない??」
勇太さんは肩で呼吸をしながらあたしを心配してくれている。
あたしはなにもない。
「い、きも、ちぃ……っは、あ」
いつの間にかハンカチを口から出してくれていた勇太さん。
そのうちあたしはなんだかどこかに陥りそうな感覚が生じてきた。
「いきそ?膣がキューってなってる」
これが世に聞く“絶頂”、“イク”という現象なんだ。
それは思ったよりも気持ちが良くて、
甘くて酸っぱいような、
変な感じ。
けどどこかにイってしまいそうな感覚だ。
「やば、俺もいきたい。ごめん後ろ向いて」
あたしは四つん這いのかっこうになり、
腰をつかまれて豪快に突かれていた。
勇太さんの呼吸は荒々しく、獣のようだ。
「どうっ……?お兄ちゃんに見られるよ?今起きたらお兄ちゃんにこんな淫乱な姿見られるよ………っ!」
「ぃああぁっ」
「ちょっと声我慢してね」
「お兄ちゃん、み、ないで、ぇ……気持ちいい………見ないで……」
「言ってごらん?私は淫乱な妹なんですよって」
「いっ、ごめ……あたし…………いん、ら…………っ!」
「言えないの?ほら、お兄ちゃんが見えるだろ?」
「ぅ、あ、はい」
「しかも看護師さん来たら怒られるかもねー」
「ごめ…………、ぁっ、なさっ…………」
「あーもー可愛いな。あーーあーーきもちいい。どう?パンパンって犯されて」
「んあっ、は、」
「気持ちいいだろ?」
「は、い………きもちいぃぃぃ」
「いくっ!!いくぞ!!」
「んっっっぁぁぁぁぁぁあぁっ」
「出る!!」
ビューっと細い何かがあたしの膣に流し込まれて、あたしたちはぐったりとしていた。
「良かった?」
「…………はい」
「またしような。とりあえず今日ので今月は面倒見るから、任せとけ」
こんなことで
「はい」
こんな方法で生きることもできるんだ。
そう、世の中を知った気がした。
- FIN -