それはいつもと変わらない日々を送っているときでした。
いつもと変わらず学校へ一人向かっているときです。
あたしの少し先でとある車が停まりました。
ウィーンという窓が開くシステム音がして、
そこから男性が声をかけてきたんです。
「ごめんねー。この辺にruby>
男性は超絶イケメン。
ミーハー心がくすぐられる。
そしてこの男性が言っている、
砂川第四高校というのはあたしが通っている高校だ。
「この先にある高校です」
「あ、もしかして砂川高の生徒?うわー俺ライターやってんだけど、取材したいな」
「え?」
「あーでもいきなりじゃ怖いよね」
「いいですよ?」
「まじ?」
この選択があたしを狂わせるのだった。
「じゃぁ乗って!ついでに高校に送ってくから!」
「はいー」
あたしは特に気にせずだった。
鍵が開く音がすると、車内から助手席を開けてくれた。
そしてそのまま乗り込んでしまった。
「ごめん、ちょい寄り道していくね」
そう言ってあたしはセルフのガソリンスタンドに、
何も疑いもせず入っていく車にい続けた。
イケメンはガソリンを入れると言って外に出ている。
あたしは一人、興奮していた。
何を聞かれるんだろう。
それをずっと考えていた。
と、そこへなかなか登校してこない友達から電話が入る。
「はーい」
<「ちょっと遅刻だよー?」>
「うふふー!超イケメンに取材されるところだから、学校どころじゃないー」
<「何それ!大丈夫なの!?」>
「あのイケメンならなにされてもいいー!」
<「やめときなよー」>
「だぁいじょうぶ。今ガソリンスタンドにいるんだけど、もう少ししたら学校行くから。じゃ!」
あたしは電話をそのままタップして切った。
「電話?」
イケメンさんは窓越しに話しかけてきた。
びっくりしたぁ。
「うん、でも大丈夫!」
「おけー。もう終わるから待っててね」
「はーい」
もう、危険なにおいは放たれていたのだった。
それをあたしはここですら気づかなかった。
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