幸い先生はとうに帰ってしまっていたし、
試験も課題制作もない今の時期は他の部員が来ることもない。
夜9時に来る守衛の見回りまで殆ど誰も来ない。
床の冷たさをスカート越しに感じながら触れるか触れないかというキスを1,2回。
それから柔らかい感触を確かめるように唇を重ね、
春馬が差し込んできた熱い舌を迎え入れる。
そして、彼は首筋に舌先を這わせながら器用にシャツのボタンを外し下着を剥ぎ取る。
スカートの中にも彼の手が侵入してきた。
棚の上にあるボルケーゼのマルスの石膏像が無表情でいやらしい私達を見下ろしている。
そんな物である視線ですら今の私にとっては興奮の材料にしかならなかった。
太ももの付け根にキスを落としながら私の大切な所まで春馬は近づいてきた。
柔らかな割れ目をそっと舐めあげ、硬く尖らせた舌先で割れ入ってくる。
ピチャ、と音立てて私の一番敏感な所へたどり着く…
「あ、んあ…ああああっ」
びくりと体が跳ねる。足が小刻みに震えつま先に電流のような熱が走った。
まるで別の生き物のような彼の舌に仰け反るように腰が浮きあがり、
まるで「もっとして…」とでも言っているように勝手に腰が、太ももがヒクヒクと動いた。