「有馬、バスタオル置いておくね!」
「あぁ」
緊張した。
あとはあのバスタオルを有馬が使ってくれれば‥‥‥。
でも効果あるのかなぁ。
………
………
あたしが夕飯を作り続けて冷静を試みている中、
有馬は無言で後ろに立った。
「!びっくりしたぁ‥‥‥」
「あのさ、‥‥‥柔軟剤変えた?」
「(そこかーー!!!泣)ううん、何も変えてないよ?どうしたの??」
「‥‥‥なんかムラッとしてきた」
「へ??」
気が付けばあたしは有馬に押し倒されていた。
なんだか久しぶりに有馬を見上げる。
これは‥‥‥もしかして効いてる!?
「ね、ゆう―‥‥‥」
名前を呼ぼうとすると、キスでふさがれてしまって声に出せなかった。
「ん、‥‥‥ふ、」
深く、深く、舌を絡めあってキスを堪能をしていた。
久しぶりの旦那のキスは、長くて深くて、愛情が感じられるキスだ。
次第にあたしも興奮してくる。
唇が離れるころには、トロンとしているだろう。
黙って見つめあっていれば、首筋を舌先で舐め始めた有馬。
首筋の血管をなぞられるとゾクッとした。
もうあたしは脱力していたので、身を有馬に委ねることにする。
ただただ、久しぶりだからすでにイキそうになって、
あたしはどこか恥じらいを抱えていた。
けれども有馬の愛撫は止まらない。
「‥‥‥不思議だな。早苗。もしかして我慢してたのか?」
「え!?」
「前よりも感じやすい」
それはそうだよ。
「え‥‥‥あ、うん、だって有馬は疲れてるし‥‥‥なんか、ね」
「なら今日から身が持たないほど抱いてやる。覚悟はいいな?早苗」