生でつながりたい。そう言われて僕は驚きを隠せなかった。
女性からしたら、きっとゴムなしでつながるのは怖いことだと思う。
生半な気持ちでできることではないと思う。
だからこそ、彼女が生半な気持ちでそう言ったんじゃないことくらい、僕にも分かった。
彼女は言った。
どうでもいい人とラブホテルに来るような人間ではない、と。
だからこそ、僕はその気持ちに応えなくてはならない。
「僕、もうハルを離さないから」
「早く、心も体もつながりたい」
「うん」
僕は、彼女の気持ちに応えるために、生のままのペニスを彼女の蜜壺のふちに沿わせた。
しかしそこであることに気付いた。
「まずは穴を広げないとね」
「お願い」
僕は彼女の秘部に口づけした。
少しだけ潮っぽい味がした。
彼女のクリトリスは固く勃起していて、固くとがっているのが舌の先で感じられた。
僕は口で性器を慰めながら、両手で彼女の乳首を触った。
彼女の乳首は、乳房の大きさに反して小さくとがっていて、徐々に勃起していくのが感じられた。
「んんっ……」
彼女は喉の奥から絞り出すような声を上げた。
彼女の穴は徐々に緩んでいくのを感じた。
僕は試しに指を一本入れてみた。
「ううっ……」
指一本入れただけで、彼女はうめき声を上げた。
「前にしたのは、いつ?」
「う、んん……、三年前、かな……」
僕が指を動かし続けているからか、彼女はうめき声を上げながら答えた。
「旦那さんとは、あんまりしてなかったの?」
「うん……、全然うまくなくて、したくならなかったから……」
「今感じてるのは演技?」
「いじわる」
さっきから彼女は何度もいじわるだと言ってくる。
僕はそんなつもりはないのに。もしかすると、僕はこの十年でいじわるになってしまったのかも知れない。
「じゃあ、もっと気持ちよくしてあげる」
僕は指を一度引き抜いて、今度は二本の指を彼女の中に入れた。
そして、内側のGスポットのあたりを確かめつつ触ってみた。
「あぁんっ!だめっ!」
三度目くらいに触ったところで、彼女の腰はびくりと大きく跳ねた。
僕は彼女の言葉には従わず、優しく、しかし執拗に何度もそこを攻めた。
そして、口ではクリトリスのあたりを刺激した。彼女の腰はまた、何度も跳ねた。
「んん!やめてぇっ!」
彼女は大きな声を上げてのけぞった。
その姿を見るのがうれしくて、僕は何度も何度も彼女の感じるところを探して刺激した。
「んんんっ!だめぇっ!」
彼女の腰が何度も小刻みに震え始めた。
「んんんんんっ!」
僕が口を離すと、彼女は大きく腰を上げて、勢いよく潮を吹いた。
そのしずくは、ベッドを激しく濡らしていた。