なぜかあたしの行く行かないを考えていた日下部くんで、
そして日下部くんを楽しみにしている津川ちゃん。
まるで時差があるような状況だったが、
そっか‥‥‥
別れてなかったんだ‥‥‥
あ、彼氏いるくせに嫉妬した。
………
………
「あ、陽介だ!!」
津川ちゃんは入り口に駆け寄る。
日下部くんはスルーで周囲をきょろきょろしていた。
勘違いしていた‥‥‥
あたし恥ずかしいわ。
もう、帰りたい。
でも建前上すぐには帰れない。
同窓会の雰囲気だけ楽しもう!
そうしよう!!!
ということで、お酒は飲めないから、
代わりに甘いもの飲もう。
「すみません、甘い飲み物ありますか?」
「あぁ、ちょっと待ってて」
そういって出してもらったのはコーヒー牛乳。
確かに甘いけど、なんでわざわざ居酒屋来てコーヒー牛乳なんか‥‥‥。
もう!自分のバカ―!!
そう心で唱えてから一気飲みをする。
「麻生!」
誰かに呼ばれた―‥‥?
なんだかふわふわな感じ。
ぐるっと世界がまわっ―‥‥‥‥‥‥
え!?
あたしが次に目を覚ましたのは、知らないベッドの上だった。