病院から連絡が来た時は、不幸なことに姑しか家にいなかった。
彼女は駆けつける支度をするどころか、また布団に潜りこんでグズグズ。
そのタイミングで子供達が帰って来たけど、皆、いつものグズグズだと思いこんでたって。
もう1つの連絡先と病院に伝えておいた叔母さん宅に病院から連絡が来て、急いで迎えに来た叔母さんのおかげで志信達は何とか父親の臨終に間に合えた。
姑はその間もずっと布団の中でグズグズしてたらしい。
当然葬式でも役立たず。何の手配もしなくて、叔母さん夫婦がいろいろと取り仕切ったとか。
グズグズ泣くだけなのに、姑は「自分は不幸な妻」のシチュエーションに酔いしれて皆に甘えようとした。
でも、当然誰も相手にしない。
そしたら何と、姑は葬式の手伝いや弔問に来てくれた男性にしなだれかかったり甘えたり。
これにはさすがの我慢強い叔母さんも限界がきて、怒鳴りつけたそう。
葬式後は子供の教育に悪いと、叔母さん夫婦が子供達を連れて遠方に引っ越し。
姑は叔母さんが雇った家政婦兼監視人の元で相変わらずグズグズ生きてたそうな。
いや、いろんな男に手を出そうとしてかなりもめたとも聞いてる。
ただあまりに露骨な姑の態度に、男の人達がドン引きして誰も相手にしなかったみたいだけど。
そんなこんなで志信達は無事に成長できて、成人後はいつまでも叔母さんに甘えていられないとひとまず実家に戻った。
姑は相変わらず察してちゃんでかまってちゃん。
そして男に手を出す。
否、出したがる。相手にされないけど。
志信とお兄さんは独身時代はそれぞれ会社の寮で暮らしてたけど、お姉さんは実家で暮らしてたらしい。
お兄さんが先に結婚して、お姉さんも良い人が見つかって結婚となった時、家事をしてくれる人を手放したくない姑がお姉さんに結婚するなと珍しく意思表示。
見かねたお兄さんの奥さんが同居を申し出てくれて、何とかお姉さんは脱出。
お兄さんの奥さんは気持ちいいくらいサバサバした人で、締めっぽいところのない人。
そんな人が、姑のグズグズなど相手にするわけがない。姑がどれだけクネクネグズグズしても、自分でできることは自分でしろと突き放す。
「家事をして甘えさせてくれる人が変わるだけ」と思いこんでた姑はお姉さんに戻ってほしそうだけど、ただクネクネするだけだから「ほっときなさい。自分の幸せを大切にしなさい」と兄嫁さんがお姉さんに厳命。
ちなみにお兄さんの奥さんは姉さん女房で、お姉さんよりも年が上。
まあ、長くなったけどこれが私の姑の正体。