恋のはじまり

ジムの彼

「あの、実は僕、千香子さんのこと知っていたんです」

「え……?」

「その、綺麗な人がいるなあって……話しかけようかと思ったんですけど、いきなり話しかけられても怖いよなって思って……」

「そ、そうなんですか?実は、私も……達臣さんのこと知っていました……すごく鍛えてて、いいなあって……」

「そう、なんですか……なんか照れますね……」

一瞬、何とも言えない雰囲気が部屋に充満する。

アルコールがまわり、身体もほてっていた。二人とも普段より少し、理性が緩んでいる。

だから、つい思っていることが口に出てしまった。

「達臣さんって、腹筋とか……割れてたりします……?」

「えっ、と、まあ、はい……その、触って、みますか……?」

お互いにぎこちない。

が、酔った勢いに任せて千香子は手を伸ばした。

シャツの上から達臣の腹に触れると、筋肉の隆起がよくわかる。鍛えられた腹筋はかたく、筋にそって割れている。

「わ、すごい……」

筋肉の感触を楽しむように千香子の手が腹をゆっくりと撫でると、ぴくりと達臣の腹が動く。

そこから千香子の手は無意識に下に下がり、太ももの筋肉を確かめるようにして手が動いていた。

ソファに座った達臣の太ももの前側に力が入り、筋肉の形が露わになる。

ジムで見ていた通り、しっかりと筋肉のついた身体は男らしく、腹の深くがじわりと熱くなる。

内ももを撫でると筋張り、形と感触が変わるのが面白い。千香子は夢中になって達臣の筋肉を撫で、感触を楽しんでいた。

「あ、の……千香子、さんっ」

それからどれだけ触っていたのだろう、上から降ってくる少し焦ったその声に、千香子はハッとした。

酔っているとはいえ、きわどい部分にまで触れてしまった――そう思って彼の方を見て、千香子は動けなくなってしまった。

紅潮した頬に寄せられた眉根――優しそうな瞳の奥には欲情の光が灯り、微かに乱れた吐息は既に、千香子を求めているものだった。

「すみません、つい、その……達臣さんの身体が、素敵で……」

言いながらも、千香子の手が無意識に動く。

膝のあたりに触れていた掌が太ももを伝い、足の間をそっと撫でた。

「千香子、さん――」

そこは既に熱を持ち、ズボンの下で形を変えていた。

他の筋肉と同じように、ひどく硬くて、千香子を魅了する。

「あ、すごい……」

千香子の掌が何度もそこを撫でると、さらにたくましくなったソコが、千香子の掌を押し返した。

ジーンズのチャックを下ろすと、勢いよくペニスが飛び出してくる。

ボクサーパンツの一部はすでに色を濃くし、ペニスの先端からは透明な液がこぼれていた。

ペニスを両手で包み込み、形を確かめるような手つきで上下に扱く。

ぬちゅっと粘着質な水音が部屋に小さく響いた。

達臣の手も、千香子に伸びてくる。

シャツの裾から中に入り込み、千香子の腹を伝って胸元に触れる。

ブラジャーの上から乳房を優しく揉みしだかれ、千香子は「ああ……」と熱い吐息を吐いた。

触りやすいようにペニスを包んでいた一方の手を離し、上体をそらせる。

シャツが胸元までたくし上げられ、ブラジャーが上へとずらされた。

上向きのバストと、ツンと立ち上がった赤い乳首。

達臣の指が、乳首を摘まみ上げた瞬間、ぴりっとした快感が身体に走った。

「あんっ……」

乳房をもまれながら、乳首が刺激される。

千香子の手がペニスを上下に扱くたびに先端からあふれた液が零れ落ち、性のにおいが部屋に充満していく。

達臣の唇が乳首に吸い付き、ちゅうっと音を立ててしゃぶられると、千香子は快感に身体をびくびくと震わせた。

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