隣りの部屋からは女性の喘ぎ声が露骨に聞こえてきた。
なんでこれを!?
最初は疑問に感じたが、その後すぐにわかった。
「早織…気持ちいいの??」
その声はなんと拓だった。
信じがたくて茫然と部屋を眺めるしかできない。
本当に?
本当に拓なの?
そんな…
「涼音さん。別れてください」
「…でも!これも一度の過ちかもしれないし…」
「俺が知る限り、すでにこの同僚の阪上早織さんとは先月からずっと会って、ホテルか会社でセックスをしています」
ショック。
よりによってあたしの誕生日に…
忘れたの???
あたしは何も声に出来ずに落ち込んでしまった。
そんなあたしを抱きしめてくれたのは竜くん。
彼はあたしの頭を撫でて強く抱きしめてくれる。
あたしが少し落ち着き始めると、身体は離れた。
見つめ合うと竜くんはあたしにキスを…