ふわふわとしたタッチで太ももを撫であげられると、くすぐったいような、気持ちいいような、変な感覚に見舞われる。
その指はやがて下着越しに私の秘部をなぞり、敏感な箇所をつついてくる。
「ひゃっ……!!あ、だめ、ひろくん……どうしようっ……!!」
「なに、が?」
今になって、彼の吐息が乱れている事に気がついた。
きっと考えていることは同じなのだろう。
「ひろくん……ひろくんが、欲しい……」
顔が赤く火照る感覚がした。恥ずかしさで消え入りたくなってしまう。
両手で顔を覆っていると、一瞬の間をおいて、彼の手が触れる。
「……顔、隠すなよ」
「んっ、んん!」
激しい口づけに、下半身への愛撫に、私の頭は蕩けてしまいそうだった。
秘部をなぞっていた彼の指は下着の中へと潜り込み、直接クリトリスを弄り始める。
言いようのない快感が背筋を駆け抜け、私はひと際甲高い声をあげた。
「ああぁっ、あ、っ!」
「メグ、ここに乗って、膝ついて」
言われるがまま、ベンチの上に膝立ちになる。
ショーツを膝上まで下げられると、彼の指は大きな線を描くように私の割れ目をなぞりあげた。
クリトリスに伝わる一定の刺激に、足がかたかたと震えた。
「……スカート、手で、持って」
彼の眼前に秘部を晒すようで、羞恥心が動きを阻む。
そのぎこちない動作に、待ちきれないと言わんばかりに、彼は私の秘部を舐めあげた。
「ひゃっ、あぁ!」
スカートの裾を掴む手に力がこもる。
彼の舌がクリトリスを舐めまわし、絶え間ない快感が襲ってきた。
びくびくと全身を震わせながら、達してしまいそうになる――
「待って、待って、ひろくん」
私は思わず、彼の肩を掴み引き離した。
彼は呼吸を粗くしながら、唇の端をぺろりと舐める。
その動作に、少しだけ顔が赤くなった。
「ひろくんで、イきたい……」
「メグ……」
私の名前を呟くように口にした後、彼は自身のベルトに手をかけた。
その間に彼の指先は私の中へ侵入し、内側から攻め立てるように一点を優しく突いた。
「あっ、……!!」
クリトリスを弄られるのとはまた異なった快感が身を包む。
そうしているうちに彼はペニスを露出させ、私をベンチの上に押し倒した。
「ごめん、メグ。我慢できない」
「いいよ――、ひろくん、大丈夫」
ペニスの先端が、秘部にあたる。
肉壁をこじあけるように、ぐっと押し進んでくる。
「いっ……!ああぁぁ!!!」
痛みに仰け反るも、あっと言う間に私の中は彼自身で満たされてしまった。
頭上で、彼の荒い呼吸が響く。
「……ごめん、その、……痛いか?痛かったよな?」
申し訳なさそうに彼が言った。
「だい、じょぶ……私、変だな、……嬉しい」
言いながら、恥ずかしくて顔を隠してしまう。
それもまた、彼の腕に止められてしまったけれど。
「動いて、いいか?」
「……うん」
私が答えると、ゆっくりと彼の腰が動き出す。
結合部はまだ少し痛んだものの、彼のペニスが中で擦れる度に、味わった事のない快感が湧きあがってきた。
「はぁ、あ!……っ、ひろくん……!」
「メグ……めぐ、」
何度も、ゆるやかに中をかき混ぜられる。
じわじわと深まる快感に浸っていると、ふと、彼のものが中から引き抜かれた。
「ひろ、くん……?」
「ベンチに手ついて、お尻こっち向けて」
またしても恥ずかしい格好をさせられる。
その手つきは少し強引で、彼の余裕のなさを感じた。
「あああぁあっ!!」
今度は背後から、一気に彼のペニスが挿入された。
先ほどと違って激しく腰を揺さぶり、最奥を突いてくる。
「や、ひろくん、ああぁ!」
「はーっ……悪い、めぐ、イく……っ!」
壊れた玩具のように声をあげる私の中で、彼が弾けた。
その脈打つ刺激に、私も少し遅れて絶頂を迎えたのだった。