しまったと思ったけど、言ってしまったことは仕方ない。
タッくんの顔は茹でられたように真っ赤になった。
「サナちゃん、俺もさ…」
何だかよく分からないままに、タッくんとホテルに来てしまった。
もう、お互い押さえ切れなくなったんだ。だって、初恋同士なんだし。
「見られるの恥ずかしいんだけど」と、脱いだ彼の体は全身お肉で包まれてる。
でも何だか柔らかそうで、触り心地がよさそう。
思わず触ってしまったお腹は、プニプニした感覚で気持ちがいい。
「サナちゃんも脱いでよ」と言われたけど、恥ずかしい。
だって、私は胸がない。
「気にしないよ」と言われて、思い切って脱ぐ。
私の体を見て、タッくんは笑った。
「ひどい」と膨れる私に、初恋の彼は「ごめん、ごめん」と謝る。
「サナちゃんは体も綺麗だって思ってね」
私はタッくんの首に両腕を巻きつける。
彼からのキスは気持ち良かった。男なのに唇も柔らかい。
タッくんの舌が私の口の中に入ってくる。
「ん…っ」
私は知らずに声を漏らした。
進入してきたの舌が私の口の中を舐めまわす。
「んんっ…」
息が苦しいけど、彼とのキスを辞めたくなかった。
しばらくしてタッくんの口が私の口から離れる。
「っはあ…」と息をつく私の顔を、彼は心配そうにのぞき込む。
「ごめんね。苦しかった?」
タッくんはセックスの時も優しいんだ。
「ねえ。私の胸が小さいの気にしないんでしょ?だったら、触ってよ」
私はタッくんの手を取って、私の胸に押しつけた。
彼は驚いた顔になったけど、すぐに笑った。
いつものニコニコ笑顔。
「サナちゃんは見かけによらず、大胆だね」