本当はもっと入りたいんだけど、一応本業は大学生だし、この業界に頭まで浸かると抜け出せなくなりそうだからね。
「えーっと、今日のお客さんの予約は……鈴木さんだ、やった! オプションコスプレで……え、二枠も?」
出勤したらタブレットで予定を確認。鈴木さんは優しくて清潔感のある男性で、私のリピーターの中で最高のお客さん。
歳は30歳くらいで、着ている服も仕立てがいいし、正直ソープとは無縁そうなイケメンだ。
えっちが好きとは言っても乱暴な人は論外なので、一緒にとろけるようなえっちができる鈴木さんからの指名はテンションがあがる。
ちなみにうちのお店の一枠は一二〇分。二枠となると四時間。
指名は結構いただいてるほうだけど、二枠連続予約なんて初めてだ。
(わー……体力持つかなぁ)
鈴木さんは私を感じさせて反応を楽しむ傾向があって、優しいけれどちょっとSっ気もある。
嫌なことをする人じゃ無いからもちろん嬉しい一方で、わけがわからなくなるくらいイかされたこともあって……
身体は嬉しい悲鳴をあげるように、かぁっと火照り、奥がじゅんと潤む。
………
………
オプションのコスプレはセーラー服とブルマ。
よくあるデザインのセーラー服は私の通っていた女子校のそれとそっくりでちょっと気恥ずかしい。
下着をつけずに白地に紺の襟と赤いスカーフをするとなんだかいけないことをしている気分になった。
コスプレ衣装らしく、トップスもスカートもかなり丈が短くて素材が薄い。
ブルマとニーソックスを履くといかにもえっちな衣装って感じ。
テンションがあがっていたら、約束の時間になったようで、私は鈴木さんをいつものように出迎えた。
「こんばんは! お疲れ様です! お待ちしておりました!」
本当は三つ指ついてお出迎えするのが普通なんだけれど、鈴木さんは「普通に迎えて欲しい」って言ってくれた。
それからはつい嬉しくて新婚さんみたいに抱きついてお出迎えしている。
「こんばんは。僕も会いたかったよマミちゃん。思ったとおり、衣装似合ってるね。可愛いよ」
「ありがとうございます! あ、今日は先生ってお呼びしますか?」
「……! そのつもりはなかったけど、背徳感がすごいな……お願いしようかな」
「はい、鈴木先生! マミにいっぱいえっちなこと教えてください……んっ、ちゅ……ん」
鈴木さん、改め、鈴木先生をベットに誘い、私は正面から膝に乗る。挨拶がわりのキスはいつものこと。
角度を変えて深いものへと変わる時、鈴木さんは舌を出すように誘ってくる。
「んっんむ……ちゅ、ぢゅぅ……」
「ん、ん、んんっ! ふぁっ……」
とろんとろんと絡み合う濃厚なキスは、唾液が混ざり合うたびに、身体の奥を締め付けるような気持ち良さが体を駆け巡る。
麻薬ってこんな感じなのかなって思うような、じわじわと炙られる気持ちよさをもっともっと味わいたくて。
鈴木さんにはむはむと食べられてしまう感覚に夢中になる
「んっ、んっ、はぁ……」
「はむ、ん、ぷはぁ……! ふふ、せーんせ? マミとのキス気持ちいい?」
跨ったスラックスの下……私を押し上げるように勃起しているペニス。
反応してくれたことが嬉しくて、私はブルマの上からその感触を楽しむ。
(あぁ……服越しでもわかるほど……相変わらずおっきぃ……!)
私はスカートをたくしあげて、ブルマに食い込む様子を鈴木さんに見せつける。
鈴木さんはちょっと驚いた顔の後、嬉しそうに目を細めた。
「先生のここ、すごくおっきくなっちゃったね?」
「こんな可愛くてエロい生徒に誘惑されたら勃つに決まっているだろう」
「えへへ……じゃあ、お詫びにここで気持ちよくなってください」
舌をべっと出してみせると
「お願いしたいところだけれど、僕にも舐めさせて貰おうかな」
鈴木さんは少し意地悪そうに笑う。
「え、わ、私の? お風呂前なのに……シャワーしか浴びてない……」
「十分だよ。ほら、早く」
鈴木さんに誘われるまま、私はベッドに仰向けになった彼の上に乗る。
何度も経験してるけど、一番恥ずかしいところを相手の顔の前に差し出すのはどうしようも無い羞恥心でいっぱいになる。